「太田商工会議所」様
- 2017.10.14
|地域交流
企業において、社会的な責任(CSR:Corporate Social Responsibility)を果たすことは義務です。
加えて、より社会における存在意義を高めることが企業に求められています。
ベンカンにおいても、社会的な責任を果たすことは当然として、社会に認めていただけるような存在意義を示すための取り組みを推進しております。
まず、言えることは、事業を通しての社会貢献です。
ベンカンあるいは、ベンカン製品が社会に貢献できる存在となること、逆に存在しなければ社会として困るような企業あるいは製品づくりに取り組みます。
また、SDGs(持続可能な開発目標)の様な活動を通して、事業以外での貢献も検討しております。
実力以上の高みを目指すのではなく、大切なのは出来ることから取り組むことだと考えております。
身近なところでは、地域貢献です。
ベンカンは、群馬県太田市に本社・MJ工場を構え、多くの社員は、この地域近郊に居住しております。
そうなると、まずは、太田市の官公庁や各企業、団体との交流を積極的に行うことが大切であると考えています。
|太田商工会議所
群馬県太田市は、製造業の街です。
そんな太田市の産業発展をサポートするのが「太田商工会議所」様です。
その一環として、「ブレイクスルーinオータ」と称した事業を推進されています。
この活動は、永年、太田市内の大手製造業に従事して来た経験豊富な人材を専門指導員として迎え、太田市内の製造業各社の改革・改善課題の支援を行うというものです。
ベンカンでは、改革・改善の課題として、事業価値の向上を目指しております。
製造の現場として、特に重要視しているのがザ・ゴールの「TOC理論」を取り入れた「生産性の向上」策です。
様々な切り口からボトルネックを顕在化させて、それを撲滅させて行くかが課題となっております。
その中で、あらためて製造業の基本でもある5S活動の重要性が顕在化してきました。
つまり、ベンカンとして改善の余地が大きい部分であると言うことでもあります。
当初は、社内でプロジェクトチームを組織して活動して来ました。
しかしながら、アソシエイト(当事者)目線による改善には限界があると自覚しなければならない成果しか出せませんでした。
その様な状況に陥っていた時にお声かけいただいたのが、「太田商工会議所」様であり、「ブレイクスルーinオータ」の事業をご紹介いただき、2016年12月よりご支援いただいております。
|ブレイクスルーinオータ
指導していただいている指導員の飯島 日出夫 様は、「株式会社SUBARU(旧・富士重工業)」様に40数年間お勤めになられ、製造現場から検査、販売、生産技術、購買管理と幅広くご活躍されました。
その実績が高く評価され、現在は、「ブレイクスルーinオータ」の指導員として約150社の現場改善に携わられている方です。
正直、当初は、飯島様の経験に基づかれた卓越した考え方、捉え方についていけず、なかなか事がうまく進みませんでした。
そもそも、これまでの5S活動は、目的意識が低く場当たり的な改善でしかなかったことが証明されたことでもあります。
しかしながら、飯島様からのディソシエイト(第三者)目線による、的確なご指摘、そして繰り返し手とり足とり事例を交えていただいてのご指導により、ようやく5S活動本来の目的を理解できるようになってきました。(意識的無能状態)
正直、今はまだ、意識してやっと出来るレベルの体質改善の途中です。(意識的有能状態)
それでも、工程別にレイアウト改善にも着手し、一定の成果を上げつつあり、さらに工程の自動化やライン化などの大きな課題に取り組む準備をしております。
今後も飯島様のご指導をいただきながらとはなりますが、何れ意識せずとも自律して5S活動を推進できる(無意識的有能状態)ようになることこそが恩返しであると考えております。
強い意志を持って、全員参加で目標を成し遂げ生産性向上を図り、少しでも太田市の産業経済の発展に貢献できるように取り組んで参ります。
塚田 和之 (Kazuyuki Tsukada) 管理部 担当課長