EGジョイント「官公庁案件実績」

｜圧倒的な施工スピード

ベンカンのワンタッチ式継手「EGジョイント」は、圧倒的なスピード施工が特長のメカニカルジョイントです。

また、施工に専用工具を使わないため、煩わしいリース工具の手配等が必要ないのもお客様に喜ばれる一端になっています。

これらの特長により様々な修繕工事や、突発的に発生した工事のレスキュー継手として、多くの現場で採用いただいていますが、販売開始から20年近く経過し、最近は大型施設や官公庁施設案件においてもご採用いただけるようになりました。

官公庁案件に使用されるには、国土交通省「公共建築工事標準仕様書」他、官公庁の仕様書に使用可能品として掲載されていなければなりません。

「EGジョイント」はステンレス協会規格である SAS322「一般配管用ステンレス鋼鋼管の管継手性能基準」の認定を取得しており、

国土交通省や文部科学省、厚生労働省、防衛省といった各省庁の共通仕様書に掲載されていますので、官公庁案件においても使用可能です。

｜労務コストの削減

官公庁案件や大型施設であれば、通常は拡管式継手（ベンカン製品で言うとBKジョイントⅡ）を使用される設備会社様が多いですが、ある官公庁舎の空調工事で「EGジョイント」を採用いただきました。

採用いただいたのは全国展開をされておられるSC様です。

当初の段階では、拡管式継手使用を前提に商談をさせていただいていましたが、正直決め手を欠いている状況でした。

そんな中、現場代理人様の目に留まったのが「EGジョイント」の施工スピードでした。

地下1階地上12階建ての庁舎の建設でしたので、拡管式継手よりも材料コストが上がるとされる「EGジョイント」の採用は、コスト的にかなり厳しいと感じていましたが、現場代理人様は、材料コストよりも「労務コスト」に注目されていたようです。

「EGジョイント」のキャッチコピーは「接続２秒。。。」です。

パイプの管端処理等を含めると、僅か２秒で施工が終わるわけはありませんが、パイプと継手の接合自体は本当に1箇所約2秒弱で完了します。

対して、拡管式継手はパイプレンチでの締付作業だけで約60秒かかるわけですので、「EGジョイント」採用が労務コストの削減につながるとお考えになられたのです。

SC様の思惑としては、もともと拡管式よりも施工時間短縮を図れるプレス式継手（ダブルプレス）の使用を検討予定だったそうですが、プレス式継手よりもさらにスピード施工が可能な「EGジョイント」を知って、『これだ！』と閃いたようです。

｜優れた施工品質＆スピード施工

「EGジョイント」の採用決定後、施工講習会を開催させていただいて、現場での施工がスタート。

施工講習においては、これまで拡管式継手に慣れた作業者の方が多く、「EGジョイント」の構造上最も注意すべき部分である①管端の処理（面取り）と②滑剤（シリコンスプレー）の塗布に関して注意を促し、ご説明させていただきました。

作業者の方には、ワンタッチの方が『楽で良い！』と言っていただけましたが、作業を管理される立場である設備会社の方々は、この段階ではやはり「ゴムリング切れ」を懸念されていたようです。

しかしながら、施工講習会での説明が功を奏したのか、作業者の方に丁寧な仕事をしていただけたこともあり、問題なく配管が進みました。

「EGジョイント」は差し込むだけの単純な接合方法ですので、コツをつかんで丁寧に正規施工いただければ施工ミスの起きにくい継手です。

フロアーごとに実施される水圧試験においても漏れが発見されることもなかったと聞いております。

施工スピードについては、拡管式継手よりもかなり早いことを現場でも感じていただいたようです。

本現場で「EGジョイント」を採用いただいたのは冷温水ラインでしたが、衛生工事は異なる設備会社様が入られて、他社メーカーの拡管式継手を給水ラインで施工されておられました。

冷温水配管と給水配管で作業時間に差が出ることで、施工する日を調整（給水配管の作業待ち）をすることにもなったようです。

配管工事完了後、期待通りに労務コストの削減にもつながった旨、現場代理人様からお言葉をいただくことができました。

その後の案件でも「EGジョイント」を継続して採用いただいていることから、お言葉通り「労務コスト削減」のお手伝いはできたと考えております。

｜作業者不足の時代に・・・

現場内でも大きな評判となった「EGジョイント」ですが、SC様からは一つだけお小言を頂戴したのでご報告します。

EGジョイント（Suタイプ）は、対応する口径サイズは13～50Suまでで、通常メカニカルジョイントを使用する口径である 60Suに対応しておりません。

60Suがない「EGジョイント」の代わりに、異なる継手を使用いただかなければなりませんが、本現場ではベンカン製の拡管式継手を使っていただきました。

現場に訪問させていただくたびに、SC様や作業者の方々から『工期中に60Suを開発してほしい』と冗談交じりに言われ続けました（笑）

「EGジョイント」は 60Su以外にもアダプタアイテム等、プレス式継手や拡管式継手と比べ、若干品揃えが劣る部分がありますので、官公庁案件や大型案件で使われやすくなるよう、アイテム増やサイズアップ等をお客様のご要望により検討してまいります。

ご要望をぜひお聞かせください。

今後、”作業者不足”が大きな課題となる建築業界です。

人手が足りないのに工期厳守や施工品質の徹底が求められる時代に、優れた特性を持つ「EGジョイント」が採用しやすくなるように努めてまいります。

takahiro.suzuki

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