「西原衛生工業所」様(新入社員配管実習)
- 2021.06.01
|水と人の未来を考える
「西原衛生工業所」様は「水と人の未来を考える会社」として、給排水衛生設備を通じて「水を活かした」環境保全の在り方と快適な環境づくりを追及されておられます。
経営理念の一つに掲げられている「水の活用を通じて社会に貢献する」という言葉は、「西原衛生工業所」様がまさしく給排水衛生設備のパイオニア的存在であることを物語っています。
そんな西原衛生工業所様が、例年おこなっておられる西原グループ「新入社員配管実習」に今年もお呼びいただき、ステンレス配管の配管実習のお手伝いをさせていただきました。
ベンカンとしてご説明させていただいたのが、一般配管用ステンレス鋼鋼管(JIS G 3448 TPD)に対応するメカニカルジョイントの接合方法です。
ベンカンは、異なる接合方法のメカニカルジョイントを製造しております。
今回、ご説明させていただいたのはプレス式の「ダブルプレス」と拡管式の「BKジョイントⅡ」の2製品です。
|ステンレス配管の配管実習
まずは座学にて、それぞれの製品の特長や構造、施工方法等をご説明させていただき、実際に実習で組んでいただく配管寸法に合わせ、パイプの切断長を出していただきました。
「ダブルプレス」と「BKジョイントⅡ」では、同じ寸法、同じ部材アイテムでも寸法が異なりますので、パイプののみ込み代も考慮しながら計算していただく必要があります。
入社して間もない新入社員様なのに、研修等で既に多くのことを学んでおられるためか、ほとんどの方が、迷う事なくパイプ長を計算されており、感心した次第です。
その後、作業所に場を移し、実際に配管実習作業に入りました。
実習には、「ダブルプレス」の専用締付工具と、「BKジョイントⅡ」の専用拡管工具を実際に使用していただきました。
使用方法を間違えると事故につながりますので、改めて施工方法を確認いただきながら、専用工具のご使用方法を説明させていただきました。
事故が起きないように、わかりやすく説明をすることを心がけましたが、皆さんが、真剣な表情でメモを取りながら熱心に聞いていただいていたので、その後の作業については安心して見ることができました。
専用工具以外にもバンドソーや電動リーマーの使用方法を含め、危なげない作業を行っておられました。
実習中に「ダブルプレス」や「BKジョイントⅡ」について、質問をいただいた方もおられ、参加させていただいた身としても、有意義な時間を過ごさせていただきました。
|配管技能工の育成、技能五輪大会
ベンカンが西原衛生工業所様を始めとした西原グループの「新入社員配管実習」にお誘いいただいて、今年で5年目となります。
新入社員の皆様は、毎年決められた寸法の配管をいとも簡単に作っておられます。
一般配管用ステンレス鋼鋼管対応のメカニカルジョイントは、誰が施工しても均一な施工が可能なのが売りではありますが、それでも当日の、それも直前に専用工具の説明を受けただけで、手際良くきれいな配管を組まれるので、とても感心させられます。
余談ではありますが、配管実習に参加されておられる西原グループの西原工事様は、若手社員の方が技能五輪全国大会に出場されておられます。
毎年、配管部門で優勝者や入賞者を輩出されておられるようです。
日本代表として技能五輪国際大会にも出場されており、国際大会でも優秀な成績を残しておられるそうです。
西原グループとして長年に渡り、配管技能工の育成に取り組んでおられていることが、このような素晴らしい結果に結びついているのは明らかです。
新入社員配管実習についても、今後も継続して開催していかれるのだと思います。
聞くところによると、技能五輪国際大会はヨーロッパで始まった大会であることから、ヨーロッパ生まれのプレス式継手が競技の接合方法の一つになっているとのことです。
新入社員配管実習で「ダブルプレス」の施工を経験することが、少しでも役立ってもらえば嬉しいです。
「西原衛生工業所」様、来年もぜひお誘いください。
株式会社西原衛生工業所
http://www.nishihara-eng.co.jp/
東京都港区芝浦四丁目2番8号三田ツインビル東館
TEL:(03)5427-6080(代表)