「西原衛生工業所」様(新入社員配管実習2019)
- 2019.06.06
|給排水衛生設備のパイオニア
「西原衛生工業所」様の創立は、大正6年10月1日(1917年)であり、日本の給排水衛生設備のパイオニア的な存在です。
そのような水を知り尽くした企業だからこそ、「水と人の未来を考える会社」として給排水衛生設備を通じて「水を活かした」環境保全の在り方と快適な環境づくりを追及されております。
そもそも、給排水衛生設備とは、建物で使用される水を最適な状態で供給する給水設備、使用された水を速やかに衛生的に建物外に排出する排水通気設備、貴重な水資源に関わる設備です。
もちろん、事業内容は、それだけに留まるものではなく、自社開発した高度な排水処理技術を用い厨房排水の浄化処理や水資源の再利用を行う水処理設備は、省資源、CO2削減の実績から業界でも高く評価されています。
その他、空調換気設備、リフォーム、メンテナンスなど、新築からリフォーム工事まで、一貫したメンテナンス・サービス体制で、建物をより長く、快適・安全かつ経済的な維持・運営に貢献されております。
|配管技能工の育成事業
また、注目すべき取り組みが、西原高等職業訓練校です。
これは、昭和43年(1968年)に配管技能者の養成、長期的配管技能者の確保を目的とし設立され、西原衛生工業所様を中心とした西原グループおよび、その協力会社で構成される「西原配管事業協同組合」が運営する職業訓練校です。
多様化・高度化・複雑化した設備の責任施工を果たすためには、優秀な技能工集団が必要と考えられ、配管技能工の育成・確保に努められております。
その意味でも新入社員の皆様を対象とした「新入社員配管実習」は重要な取り組みとなっています。
「新入社員配管実習」は、建築設備の知識、配管技能など様々なテーマに基づき、継続的に開催されております。
先般、5月の某日には、西原グループの新入社員の皆様と、西原高等職業訓練校の生徒の皆様 合計50名を対象としたステンレス配管の実技講習が開催されました。
ベンカンとしても、毎年、参画させていただき、今年で3回目となります。
|ステンレス配管の実技講習
ベンカンは業界で唯一、一般配管用ステンレス鋼鋼管(JIS G 3448 TPD)に対応するメカニカルジョイントとして、「プレス式」、「拡管式」、「ワンタッチ式」の異なる三つの接続方式のメカニカルジョイントを製造販売しております。
つまり、一度に、それらのメカニカルジョイントの実技講習の実施をご提案できる環境にあります。
今回は、「ダブルプレス」と「BKジョイントⅡ」の製品説明と実際に接続作業をしていただいてのモデル配管の製作、さらには、そのモデル配管で水圧試験を実施いたしました。
「ダブルプレス」は、ヨーロッパを中心に普及するグローバルなプレス式継手です。
継手本体にパイプを差し込み専用締付工具でプレスするだけで僅か80秒/箇所(20Su)程度で接続が完了します。
更にパイプの差し込み不足やプレス忘れによる施工不具合を未然に防ぐため「ダブルプレス」は、セーフティー機能を備えています。
「BKジョイントⅡ」は、パイプの管端を拡管することで装着した袋ナットを継手本体にねじ込むことで接合が完了する拡管式継手です。
袋ナット構造は、締め付け不足が袋ナットの緩みにつながる可能性がありますが、「BKジョイントⅡ」は、緩み抑制機能を備えております。
同じ、一般配管用ステンレス鋼鋼管(JIS G 3448 TPD)に対応するメカニカルジョイントでありながら、その違いをご体験いただけたかと思います。
実際、講習が終わった後でも、パイプの切断寸法や施工方法について熱心なご質問をいただく方々が多くいて、こちらも非常に有意義な時間を過ごすことができました。
今回の「新入社員配管実習」に参画させていただいた中で、既に現場で実際にベンカン製品の施工に携わられている方もいらっしゃいました。
そして、その際にベンカンで実施した施工講習会の受講証を見せていただきお声をかけて頂いた時は本当に嬉しかったです。
また、この新人技能研修を経て、皆様は全国に配属されることになろうかと思います。
そして、皆様に現場でお声をかけて頂ける日を楽しみに、私自身、営業に励みたいと思います。
「西原衛生工業所」様、この度は誠にありがとうございました。
来年もぜひとも宜しくお願い致します。
株式会社西原衛生工業所
http://www.nishihara-eng.co.jp/
東京都港区芝浦四丁目2番8号三田ツインビル東館
TEL:(03)5427-6080(代表)