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コラム

配管シール材

  • 2019.07.16
  • カテゴリ: 知識|Knowledge

|配管品質

 

モルコ(横長)

実に様々な施設や用途で使用されている「配管」ですが、その立場により、実に様々な捉え方ができます。

1947年の創業以来、配管に携わってまいりましたベンカンとしては、「管や継手、バルブなどの機材・機器をトータル的に設計して、液体や気体といった流体を、目的箇所まで適切に配送するシステム」と定義づけております。

 

ここで留意すべきは、「設計」や「機材・機器」ばかりではなく、「施工」つまり、工事までも含まれるということです。

どれが特に重要なのではなく、すべてが重要であって、互いに補完し合っていることを忘れてはなりません。

 

例えば、ベンカンでは、「機材・機器」にあたる、主にステンレス配管に対応したメカニカルジョイントを担わせていただいております。

その上で、その製品の開発にあたっては、求められた性能が発揮できるようにTQM(総合品質マネジメント)を実施しております。

 

TQM(総合品質マネジメント)

 

 

|シール材

 

配管は、流体を、目的箇所まで適切に配送するシステムである以上、その途中で流体が流出してはなりません。

特に管と管の継ぎ目の処理は非常に重要となります。

 

例えば、ねじ込み接合であれば、管側にねじ山を切って、継手側にねじ込んで接合となります。

その場合、管側と継手側のねじ山に隙間があると、流体は流出してしまいます。

その隙間を埋めるのが、シール材です。

最も一般的なのが、PTFE(Poly Tetra Fluoro Ethylene)と言われえるフッ素樹脂のテープタイプのもので、雄ねじ側に巻いて、雌ねじにねじ込むことで接続します。

その他、ヘルメシールと呼ばれる液体タイプのものなどがあります。

 

フランジ接合の場合は、パッキン(ガスケット)をフランジ面で挟み込みボルトナットで固定します。

パッキンの材質や形状、厚みなどは、配管の用途によって様々です。

例えば、ベンカンがステンレス配管のフランジ接合の際に使用を推奨しているのが、絶縁パッキンです。

ノンアスベストのシートパッキンの外面をテフロンで包み込んだ仕様となっており、絶縁性、耐隙間腐食性などに優れております。

 

 

 

絶縁フランジシリーズ

 

 

|メカニカルジョイントのシール材

 

ダブルプレスメカニカルジョイントの場合は、継手本体に内蔵されているのがほとんどの様です。

ベンカンのメカニカルジョイントの場合は、その特性などを考慮して、3種類のゴムシール材を採用してます。

 

プレス式継手には、1975年の発売開始された「モルコジョイント」に、当時から「ブチルゴム(IIR)」が採用されております。

特性としては、耐侯性、耐オゾン性、電気絶縁性、耐コロナ性、耐トラッキング性、耐水性、低温域での柔軟性、衝撃吸収性などに優れています。

そして、「ブチルゴム(IIR)」を採用するに至った最大の特長は、天然ゴムや他の合成ゴムと比較して、空気中の酸素を通しにくい性質を備えていたからです。

結果的に配管の外部からの酸素の供給を抑えることで配管内の溶存酸素の量を減らすことが可能です。

これにより、配管内部で発生する錆を少しでも抑える事が可能です。

現在では、「モルコジョイント」に限らず、「ダブルプレス」、「CUプレス」、「JPジョイント」などのプレス式継手全般に採用しております。

 

拡管式継手の「BKジョイントⅡ」には、「フッ素ゴム」が採用されております。

よくフライパンなどで耳にする「テフロン」は、デュポン社のフッ素樹脂やその加工製品の商標です。

特性としては、耐熱性、耐油性、耐化学薬品性、耐炎性、耐候性、耐オゾン性など他のゴム材と比較しても非常に優れております。

「BKジョイントⅡ」は、プレス式と異なり袋ナットを締め付けることで、ゴムシール材を圧縮する構造であることと、比較的高温の領域で使用される事が多いなどの使用環境を考慮して、一般品にも「フッ素ゴム(FKM)」を採用しております。

よく比較されるゴム材に「シリコンゴム」がありますが、耐熱性・耐薬品性・耐油性ともに「フッ素ゴム(FKM)」の方が優れているといわれています。

また、「フッ素ゴム」は、その配合を変えることで、耐熱性や耐塩素性などをより高める研究も進んでおります。

 

EGジョイント(横長)

ワンタッチ式継手の「EGジョイント」には、その接合構造に適した「EPDMゴム」を使用しています。

エチレンとプロピレンの共重合によって出来るEPMゴムに第3成分としてジエン系モノマーを添加した三元共重合体がEPDMゴムです。

特性として、耐水性と耐薬品性、また耐オゾン性に優れた材料で、配管のシール材としては一般的な部類となり、水道周りのシール材に多用されています。

しかしながら、最近の水質の悪化により塩素量が増えたことや配管温度の高温化が進んだことが起因した「EPDMゴム」の劣化事例が報告されていました。

その後、対策として、耐熱性と耐塩素性に優れた材料が開発されており、「EGジョイント」でも、その高機能EPDM材料を採用しております。

 

近年では、ゴム材に限らず、様々な優れたシール材が開発されておりますので、ベンカンでは、現在に満足することなく、用途や環境に応じたシール材の改良を進めて参ります。

 

メカニカルジョイントの開発

 

satoshi okawa

 

 

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