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コラム

絶縁コートフランジとラップ付短管の選定方法を解説

  • 2021.04.28
  • カテゴリ: 製品|Products

|ガルバニック腐食

 

異種金属接合をする際に避けて通れないのは、ガルバニック腐食(異種金属接触腐食)の対策です。


異なる金属を水または水溶液中(電気が流れやすい状況)で接触させた場合、その電位差が大きくなるのと比例して、電位の低いの金属の陽イオン化 を促進させます。

つまり、イオン化傾向の大きな金属、電位の小さな金属が急激に腐食してしまう現象がガルバニック腐食です。


これは、配管にも言える現象です。


例えば、電位の高い金属であるステンレス配管と電位が低い金属である炭素鋼鋼管あるいは、ライニング鋼管などと直接接合してしまうと炭素鋼鋼管やライニング鋼管が腐食してしまう場合があります。

 

ガルバニック腐食

 

 

|絶縁コートフランジとラップ付短管

 

ベンカンでは、ステンレス配管と絶縁が必要な炭素鋼鋼管やライニング鋼管を接合する際の絶縁処理アイテムをいくつかご用意しております。

その中の一つが「絶縁コートフランジ」であり、「ラップ付短管」です。

 

■絶縁コートフランジ(CF)

 

絶縁を目的に使用するフランジで、SS400の10Kルーズフランジに絶縁体としてナイロンコーティングを施しています。

 

絶縁コートフランジ(CF)を使用した場合、ボルト、ナットでの絶縁は不要です。

 

モルコジョイントやダブルプレスをはじめとするベンカン主要製品(一般配管用ステンレス鋼鋼管対応継手)には「共通製品」として掲載しており、ラップ付短管(LT)と組み合わせて使用します。

 

 

■ラップ付短管(LT)

その名の通り、ラップジョイントに一般配管用ステンレス鋼鋼管の短管を溶接している部材です。

短管が付いていることで、一般配管用ステンレス鋼鋼管対応のメカニカルジョイントとの接合が容易となります。

 

絶縁コートフランジ(CF)同様、ベンカン主要製品に「共通製品」としてラインナップされています。)

 

 

絶縁フランジシリーズ

 

 

|組み合わせの選定手順

 

ライニング鋼管からステンレス配管に切り替える場合、外径に対して内径の大きなステンレス配管は、サイズダウンが可能なケースがあります。

従って、ラップ付短管(LT)は、口径によって、レジュサーが入った形状のアイテムもあります。

鋼管のサイズ、ステンレス鋼鋼管のサイズも踏まえ、絶縁コートフランジとラップ付短管の組み合わせを考慮し、部材選定をお願いします。

 

各製品のカタログダウンロードはこちらから

以下に絶縁コートフランジ(CF)とラップ付短管(LT)の部材(呼び径)選定順を記載します。

 

 

①ステンレス鋼鋼管と接合する鋼管の 呼び径(A)を確認します。

 

②CFを選定します。①によりCFの呼び径が決まります。表1

 

③ステンレス鋼鋼管の呼び径(Su)を確認します。

 

④LTを選定します。②と③によりLTの呼び径が決まります。表2

 

 

 

 

 

*注1:LTのスタブエンド厚さはJIS規格で+1.6mmの許容差が認められています。

*注2:ガスケットはテフロンシート付ガスケットをおすすめします。

*注3:弊社のLT及びCFは10K仕様です。

 

 

その他、ご不明な点がございましたらベンカン各営業所までお問い合わせください。

 

 

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Takahiho Suzuki


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