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コラム

金属加工法「機械加工」

  • 2019.05.18
  • カテゴリ: 製造|Manufacturing

|機械加工

 

▲左側:機械加工前、右側:機械加工後

金属加工法には、大きく分けて、「非除去加工」と「除去加工」があるとされております。

 

「非除去加工」は、切屑を出さない加工法で「鋳造加工」、「溶接加工」、「塑性加工(プレス加工)」などとなります。

対して、「除去加工」とは「切削加工」や「研削加工」に代表される様な切屑を出して加工する方法です。

 

「除去加工」には、旋盤、フライス盤、ボール盤、研磨機、NC工作機械、マシニングセンタなどの様々な工作機械が使用されることから一般的に「機械加工」と呼ばれ、製造加工法のなかでも基本となる技術のひとつです。

 

ベンカンの「機械加工」は、主に「鋳造加工」製品の仕上げの工程に取り入れており、複数台のNC工作機械を導入しております。

 

金属加工法「鋳造加工」

 

|NC工作機械

 

NC工作機械のNCとは、Numerically Controlled の略で、JIS(日本規格協会)では、「工作物に対する工具経路、その他、加工に必要な作業の工程などを、それに対応する数値情報で指令する制御」と定義されております。

また、ベンカンのNC工作機械は、CNC工作機械と呼ばれ、Computer NCですので、コンピューターによりデジタル制御が可能なものとなります。

 

NC工作機械は、旋削加工とフライス加工に導入しております。

 

旋削加工とは、固定した加工材料(被切削物)を回転させ、それにバイト(刃物)を当てて移動させることにより、意図する形状寸法に切削加工する方法となります。

BKジョイントⅡやネジ部材のネジ加工などを主に施しています。

 

フライス加工とは、加工材料(被切削物)を可動式のテーブル上に固定し、回転軸の先端に取り付けたフライス(円筒外周に沿った刃物)を回転させて、上下に移動させて当てることで、意図する形状寸法に面加工や溝加工などをする方法となります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

|機械加工の特長

 

製品加工の変遷:左上から始まり、機械加工の工程は、右上から左下に加工する際の工程になります。

ベンカンの「機械加工」には、いくつかも特長があります。

 

(1) 高精度な加工

NC化された工作機械を導入していることにより、自動化されているため、高精度の品質レベルで加工の均一化が図れます。

 

(2) 低コストの加工

NC化により、限られた作業者(オペレーター)に対して、工作機械の台数を増やすことが可能となり、生産性の向上につながります。

 

(3) 多様性のある加工

ステンレス鋼やアルミニュウムなどの金属のほかに、樹脂などの非金属の加工が可能となります。

 

従来の工作機械は、作業者が自身でハンドル操作を行い加工しておりました。

 

作業風景

対して、ベンカンが導入している各NC工作機は、自動制御によって「機械加工」を施します。

 

作業者個人の職人技術によって、バラツキのあった加工品質も、プログラミングされた稼働により、仮に複雑な形状であっても、高精度の加工が可能となります。

 

作業者の確保や熟練作業者の技能継承が問題視される中で、NC化は、重要な取り組みであると捉えております。

 

ベンカンでは、2016年に18台のNC旋盤を増設することで、リードタイムの短縮と品質管理の向上を実現することが出来ました。
2017年も更に増設することで、高まる需要に対応して行きたいと考えております。

 

今後もバリューチェーンの最適化と向上により、お客様へより高い価値をご提案して参ります。

 

 

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Shingo Tanifuji


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