JCDA0012認証品/公共建築にも選ばれる信頼の品質「冷媒ダブルプレス」
- 2011.12.16
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|日本銅センター規格JCDA0012認証取得
ベンカンが2023年に販売を開始した冷媒配管用銅管対応プレス式継手「冷媒ダブルプレス」は、一般社団法人 日本銅センター規格であるJCDA0012の規格認証製品です。
JCDA0012は「冷媒用銅及び銅合金管を用いる機械的管継手」の規格で、管継手の構造や材料、品質などを規定しています。
本規格は国土交通省監修の「公共建築改修工事標準仕様書」に掲載されており、認証製品は官公庁案件にも使用可能となります。
冷媒ダブルプレスは2024年7月に日本銅センターからJCDA0012規格の製品として認証を受けました。
製品名称:冷媒用機械的管継手 冷媒ダブルプレス
認証番号:JCDA001224001
規格種類:プレス式・非金属式シーリング型・4.3a
|冷媒用機械的継手のプレス式継手
日本銅センターはJCDA0012にて、管継手の構造を以下の3点の組み合わせにより種類を分類しています。
➀接合方式(プレス式、ナット式、差込式)
②シーリング型(金属シーリング型、非金属シーリング型)
③取り外し方式(破壊以外の方法で取り外すことのできない管継手、取り外すことのできる管継手)
冷媒ダブルプレスは、①接合方式がプレス式、②シーリング型が非金属シーリング型(ゴムリングでのシーリング)で、③破壊以外での取り外しはできない管継手という分類での認証になります。
ベンカンは衛生配管分野において、プレス式継手の販売実績が50年近くあり、プレス式継手により培った技術と知識を冷媒配管用の継手にも活かそうと、冷媒ダブルプレスの開発をめざした経緯があります。
プレス式継手はナット式や差込式の継手と比較して、若干リーズナブルな価格設定になっていますが、安価であるからといって品質が劣るわけではありません。
専用締付工具を使用した接合強度や、ゴムリングによるシーリング性能は、他の接合方式やシーリング方法と比較しても十分に競争力があると自負しております。
|ステンレス鋼製だから高い強度、耐久性・耐食性アップを実現
冷媒ダブルプレスは継手本体をステンレス鋼(SUS304)製としました。
JCDA0012では銅や銅合金以外に、管継手の材料として、ステンレス鋼の管、棒、鋳物を用いることができることになっています。
ベンカンとして、銅管対応用の管継手をステンレス鋼製としたのは、ステンレスの持つ材料特性やベンカンが得意とする加工技術を考慮したものです。
ステンレス鋼は銅や銅合金よりも強度や耐久性、耐食性に強みがあります。
また、ステンレス鋼の塑性加工技術に関しては、先に述べたこれまでの衛生分野での実績により、ベンカンとして得意としている加工方法なのです。
シーリングのゴムリングはR32やR410Aといった冷媒ガスに適している「HNBR」を採用しました。
「HNBR」は冷媒が高温条件下で動作する場合でも劣化しにくく、逆に低温でも柔軟性を保持します。
耐熱性に加え、低温特性にも優れたシーリング性能は、厳しい環境で使用される冷媒配管に適していると言えます。
尚、ゴムの性質として引張強度や耐摩耗性に優れており、圧力のかかる接合部でもしっかりと密封性を維持します。
|「気密性&接合強度」品質に関わる試験をクリア
JCDA0012には品質を担保するための気密性や接合強度に関わる試験方法について規定されています。
●気密性に関する試験
➀気密性試験、②圧力ー温度ー振動試験、③運転シュミレーション試験、
④凍結試験、⑤圧力試験、➅真空試験、⑦親和性試験、⑧疲労試験
●接合強度に関わる試験
➀引張試験、②最大曲げ試験、③繰り返し曲げ試験
「気密性に関する試験」においては決められた気密制御レベルを満たさなければなりません。
また、「接合強度に関わる試験」においては漏れがあってはならないとされています。
冷媒ダブルプレスは、もちろん全ての試験をクリアしております。
|JCDA0012認証製品「冷媒ダブルプレス」とは
冷媒ダブルプレスは公共建築にも使用することが可能となるJCDA0012認証製品です。
また、プレス接合によりスピーディーな作業が可能です。
そして、ステンレス鋼製なので耐久性・耐食性も申し分ありません。
スピーディーな施工性と、耐久性に優れた素材を採用した冷媒配管用継手は、効率的で信頼性の高い配管システムを実現します。
これからの施工現場において、確かな品質と作業時間の短縮を両立する最適な選択肢として、冷媒ダブルプレスをぜひご活用ください。
t.suzuki