ステンレス協会「SAS322認定制度」
- 2021.03.16
- カテゴリ: 知識|Knowledge
|認定制度
認定制度は、製品やサービスが一定の基準を満たしていることを保証するための仕組みです。
これにより、ユーザーはその製品やサービスに対して信頼を持つことができ、安心して利用することができます。
以下に、認定制度の主な役割を説明します。
1. 品質保証
認定制度は、製品やサービスが厳格な品質基準を満たしていることを証明します。
これにより、ユーザーは安心して製品を購入し、使用することができます。
2. 安全性の確保
特に建築、医療、食品などの分野では、安全性が最優先です。
認定制度は、製品やサービスが安全に使用できることを確認し、ユーザーに対するリスクを最小限に抑える役割を果たします。
3. 信頼の構築
認定を受けた製品やサービスは、第三者機関による評価を経ているため、ユーザーからの信頼を得やすくなります。
これにより、市場での競争力が向上し、企業のブランド価値も高まります。
4. 市場競争力の向上
認定製品は、品質が保証されているため、市場での競争力が向上します。
ユーザーは認定に関わる印や表示を見て信頼性の高い製品を選ぶ傾向があるため、認定を受けることで製品の売上が向上する可能性があります。
5. 継続的改善
認定制度は、定期的な審査や再認定を通じて、企業が継続的に品質改善に取り組む動機付けとなります。
これにより、製品やサービスの品質が維持され、さらには向上していくことが期待されます。
|SAS322認定制度について
ステンレス協会は、一般配管用ステンレス鋼鋼管(JIS G 3448)に対応するメカニカルジョイント(メカニカル形管継手)製品の普及、品質の安定・向上および製造・加工などの技術向上に寄与することを目的として、SAS322認定制度を実施しています。
この制度は、一般配管用ステンレス鋼鋼管の管継手性能基準として、国土交通省の標準仕様書にも掲載されている規格となります。
●認定制度の概要
ステンレス協会では、学識経験者並びに使用者を主体とした委員で構成される規格認定委員会を設置し、「ステンレス協会規格SAS322認定実施規定」を制定しています。
メカニカルジョイントがこの認定を取得するには、ステンレス協会規格認定実施規定に基づき、製品性能はもちろんのこと、製造プロセスや品質管理体制など、規格として求められる要求事項を満たす必要があります。
メカニカルジョイントが、この認定番号を取得するには、ステンレス協会規格認定実施規定に基づく、認定委員会からの性能・工場審査を受験し合格する必要があります。
●認定要綱と方法
1. 申請と書類審査
企業は、製品の認定を申請するために必要な書類を提出します。
これには、製品の製造プロセス、材料の品質管理、試験結果などが含まれます。
ステンレス協会は、提出された書類を詳細に審査し、基準に適合しているかを確認します。
2. 実地検査と試験
書類審査後、ステンレス協会の検査官が製品の製造現場を訪問し、実際の製造プロセスや品質管理体制を確認します。
この審査により製品が認定基準を満たしているかを最終確認します。
また、この際に製品性能を確認する各種試験が行われます。
3. 認定の発行
全ての審査と試験をクリアした製品には、ステンレス協会から認定書が発行されます。
この認定書は、製品がステンレス協会の規格で求められた品質基準を満たしていることを証明するものとなります。
4.維持審査
初回工場審査により認定を取得後も定期的な審査が実施されます。
認定の有効期間は5年間であり、中間年には中間検査が義務付けられています。
●認定されることのメリット
1. 品質の保証
認定を受けた製品は、厳しい品質基準をクリアしているため、ユーザーはその品質に対して信頼を持つことができます。
これにより、製品の使用に伴うリスクを最小限に抑えることができます。
2. 市場競争力の向上
認定製品は、品質が保証されているため、市場での競争力が向上します。
ユーザーは認定に関わる印や表示を見て信頼性の高い製品を選ぶ傾向があるため、認定を受けることで製品の売上が向上する可能性があります。
3. ブランド価値の向上
認定制度により、企業は自社製品の高品質を証明することができます。
これにより、企業のブランド価値が向上し、長期的なビジネスの成長に寄与します。
4. 国際基準との整合性
ステンレス協会の認定は、国際基準に準拠しているため、国際市場での競争力も高まります。
これにより、企業はグローバルな展開を図る際にも優位に立つことができます。
ステンレス協会のSAS322認定制度は、製品の品質を保証し、ユーザーの信頼を獲得するための重要な仕組みです。
このような認定制度を通じて、ステンレス製品の品質向上が図られ、ユーザーは安心して高品質な製品を利用することができるのです。
takayuki kinoshita