一般配管用ステンレス鋼鋼管 JIS G 3448 TPD-A-HT
製品概要
SUパイプ(一般配管用ステンレス鋼鋼管 JIS G 3448 TPD-A-HT)は、ベンカンの一般配管用ステンレス鋼鋼管対応のメカニカルジョイント適用のパイプです。
従来、ステンレス配管は、専門的な施工技術や設備を必要とされ、なおかつ、高額であることから特殊なプラントや病院などの施設でしか使用されておりませんでした。
一般配管用ステンレス鋼鋼管は、主に産業用配管に用いられていた従来の配管用ステンレス鋼鋼管(JIS G 3459 TPA)と比べて薄肉(約1/3)にすることにより、コストダウンを実現しました。
しかし、薄肉にしたとは言え、ステンレス鋼の優れた特性から耐食性、耐衝撃性に優れているばかりではなく、衛生的で軽量配管も可能となっております。特にベンカンのSUパイプは、JIS規格で必須とされていない固溶化熱処理を施して、より耐腐食性を高めており各メカニカルジョイントとの相性も優れております。
一般建築用の規格であるため主に戸建住宅やマンション、事務所ビルなどの建築施設の給水、給湯、空調などにご使用いただいておりますが、需要家判断で各プラント配管でのご使用も増えております。
特長
耐食性に優れています。
ステンレス鋼管は、耐食性に優れており、亜鉛めっき鋼管によく見られるパイプ内部の“さびこぶ”によって内部が細くなり、抵抗が増大するなどの心配がなく淀みのない流水が得られます。更に、ベンカンのSUパイプは、JIS規格で必須とされていない固溶化熱処理を施しており、より耐腐食性を高めております。(当社内試験比)
耐衝撃性に優れています。
ステンレス鋼管は、亜鉛めっき鋼管の約2倍、銅管の約3倍の強度を保持しているため、工事現場における破損事故の心配がありません。
衛生的です。
ステンレス鋼は厨房機器・食品工業・酪農工業および医療器具などに長年にわたって使用されており、衛生上の安全性も十分に保証されていますので、亜鉛めっき鋼管に見られる“赤水”や銅管の“青水”の心配がなく、安心してご使用いただけます。
軽量配管が可能です。
耐食性および機械的性質がすぐれているため、亜鉛めっき鋼管の肉厚のほぼ1/3で十分です。従って重量が軽く運搬作業や施工が今までよりも楽になります。
※ステンレス協会Webサイトより一部引用
適用範囲
給水、給湯、排水、冷温水、消火用水およびその他の配管
製造方法
自動アーク溶接 製造工程
規格および表示
日本産業規格 JIS G 3448「一般配管用ステンレス鋼鋼管」認証
JIS G 3448 TPD-A-HT
- TPD(Tube Pipe Domestic)…一般配管
- A…自動アーク溶接
- HT…熱処理品
寸法・価格表
呼び径(Su) | 外径(mm) | 厚さ(mm) | 重量(kg) | 定尺(mm) | 定価(円/本) | ||
基準寸法 | 許容差 | 基準寸法 | 許容差 | ||||
13 | 15.88 | 0 -0.37 |
0.8 | ±0.12 | 1.20 | 4,000 | 2,900 |
20 | 22.22 | 1.0 | ±0.12 | 2.12 | 4,300 | ||
25 | 28.58 | 1.0 | ±0.12 | 2.75 | 5,300 | ||
30 | 34.0 | ±0.34 | 1.2 | ±0.12 | 3.92 | 7,100 | |
40 | 42.7 | ±0.43 | 1.2 | ±0.12 | 4.96 | 8,600 | |
50 | 48.6 | ±0.49 | 1.2 | ±0.12 | 5.68 | 9,700 | |
60 | 60.5 | ±0.60 | 1.5 | ±0.15 | 8.80 | 14,400 |
▼注意とお願い▼
○不適切な加工によって生じた損害につきましては、責任を負いかねますのでご了承ください。
○他管種で共通の外径寸法であっても、呼び径が異なる場合が御座います。
他管種との接続に関しては【フランジ接合部材の選定手順】をご確認ください。
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