一般配管用ステンレス鋼鋼管対応
製品概要
「ステンレス配管」と電位の低い異種金属の管類や機器類を直接接合すると、「ガルバニック腐食」を起こす場合があります。
ステンレス配管の耐久性能を最大限に発揮するために、以下の表で直接接合の可否を確認していただいた上で、否(×)の 場合は、必ず絶縁処理を施す必要があります。
ベンカンのステンレス配管用 絶縁フランジシリーズは、ステンレス配管と直接接合できない異種金属管および異種金属機器をフランジ方式で接合するためのアイテムとなります。
画像)左側:ステンレス配管、右側:塩化ビニルライニング鋼管
直接接合の可否
異種金属管および異種金属 | 可否 |
---|---|
銅管 | 〇 |
塩化ビニルライニング鋼管 | ✕ |
亜鉛めっき鋼管 | ✕ |
青銅 | 〇 |
耐脱亜鉛黄銅 | 〇 |
黄銅 | ✕ |
アイテム一覧
ステンレス配管と直接接合できない異種金属管および異種金属機器とをフランジ方式で接合するためのアイテムをご紹介します。
絶縁コートフランジ(CF)
ステンレス配管と異種管の間で生じる電位差を絶縁するため、ルーズフランジをナイロンコーティング致しました。
接合用のをラップ付短管(LT)と組み合わせて使用します。
- SS400 10Kルーズフランジ
- コーティング(ナイロン)は、ベークライトより優れた絶縁耐力
- 最高使用温度60℃以下対応
- 絶縁コートフランジを使用した場合は、ボルトナットでの絶縁は不要です。
ラップ付短管(LT)
絶縁コートフランジ(CF)と組み合わせて使用するスタブエンド(ラップジョイント)となります。
プレーンエンド側は、各種メカニカルジョイントと接合致します。
接合事例
一般配管用ステンレス鋼鋼管(左側)と亜鉛めっき鋼管(右側)を絶縁接合した事例です。
一般配管用ステンレス鋼鋼管側はBKジョイント*¹のフランジアダプタ3型(KFM3型)、亜鉛めっき鋼管側はネジ込みフランジ仕様となっています。
左の写真は、絶縁部材として 絶縁パッキン[柄付き]と絶縁ボルトナットを使用した事例です。
*¹ BKジョイントⅡのフランジアダプタ3型(KⅡFM3)でも同様の接合が可能です。
左の写真は、絶縁部材として 絶縁パッキン[柄付き]と絶縁ボルトナットを使用した事例です。
*¹ BKジョイントⅡのフランジアダプタ3型(KⅡFM3)でも同様の接合が可能です。
ベンカンでは、このフランジ方式以外に、ユニオン方式の絶縁アイテムもご用意しております。
参考:フランジ接合部材の選定手順
- ステンレス鋼鋼管と接合する鋼管呼び径(A)を確認します。
- コートフランジ(CF)を選定します。
- ステンレス鋼鋼管の呼び径(Su)を確認します。
- LTを選定します。
鋼管呼び径 | CF呼び径 | |
15A | → | ½B |
20A | → | ¾B |
25A | → | 1B |
32A | → | 1¼B |
40A | → | 1½B |
50A | → | 2B |
65A | → | 2½B |
LT呼び径 | ||
ステンレス鋼鋼管呼び径 | × | CF呼び径 |
13 | × | ½B |
20 | × | ¾B |
25 | × | 1B |
30 | × | 1B |
× | 1¼B | |
40 | × | 1¼B |
× | 1½B | |
50 | × | 1½B |
× | 2B | |
60 | × | 2B |
× | 2½B |
その他、本製品に関する詳細は、営業窓口へお問い合わせください。