建築配管用銅管対応継手-プレス式継手-
製品概要
CUプレスは、建築配管用銅管に対応するメカニカルジョイントであり、1988年より発売を開始している実績のある継手になります。
従来、建築配管用銅管は、給湯配管において圧倒的なシェアを有しておりました。現在は、耐久性の問題などから新築・新設においては、ステンレス配管や樹脂配管に移行してしまいましたが、まだまだ、ストック配管としては圧倒的な総長の銅配管が存在しています。
そのため、老朽化した銅管のリニューアル工事が増えています。
建築用銅管の従来の接合方式は、「はんだ付け」となりますが、火気を使用することから既設躯体の火災が懸念されることからリニューアル工事には不向きと言えます。
CUプレス(プレス式継手)は、スウェーデンおよびドイツで開発され、世界数十カ国に普及したグローバルシステムであり、特にヨーロッパでは、約半世紀におよぶ長い実績があります。
日本国内では、1975年の一般配管ステンレス鋼鋼管対応のモルコジョイントが発売されて以来、戸建住宅やマンション、事務所ビルなどの建築施設の給水、給湯、空調などの一般配管に数多く使用されております。
構造
オール銅製の継手本体の端に設けられたカール部に、耐熱性ブチルゴム(IIR)が装着されています。
パイプ(適用管)を適正位置まで差し込んで、専用締付工具でプレスすることで、均一かつ充分な強度と水密保持効果が得られます。
特長
- 作業時間が大幅に短縮されます。
- 専用締付工具により均一な施工品質が得られます。
- 火気、水切り不要ですので、リニューアル工事に最適です。
適用範囲
- 適用管種
- 建築配管用銅管(JWWA H101、JIS H3300、JIS H3330)
- 対応口径
- 10A・15A・20A・25A
- 用途
- 給水、給湯、温水、冷却水、冷温水、その他流体
- 冷媒配管や蒸気配管には使用できません。その他、特殊な用途でのご使用を ご検討の際は、営業窓口までお問い合わせください。
- 最高使用圧力
- 1.0MPa(10.2kgf/㎠)
- 最高使用温度
- 80℃以下
- 適用水質基準
- 水道水は、水道法第4条の規定に基づき、「水道基準に関する省令で規定する水質基準」に適合することが必要です。CUプレスの使用を検討していただく上で、「水道基準に関する省令で規定する水質基準」を満たしていれば給水配管への使用が可能です。加えて、下記の「社内水質基準」満たしていれば給湯配管への使用が可能です。
- 社内水質基準
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水質成分 社内水質基準値 塩化物イオン 25mg/L 以下 硫酸イオン 30mg/L 以下 硬度 100mg/L 以下 電気伝導度 250μS/cm 以下 鉄及びその化合物 鉄の量に関して0.05mg/L 以下 pH値 7.0 以上 残留塩素 0.4mg/L 以下(給水時) 下記の項目に該当する場合のご使用検討時は、必ず営業窓口までご相談ください。
- 給水配管:「水道基準に関する省令で規定する水質基準」を満たしていない場合
- 給湯配管:「水道基準に関する省令で規定する水質基準」又は 上記「社内水質基準」を満たしていない場合
施工要領
簡易的なご紹介となりますので、詳しい施工手順は、施工マニュアルをご確認ください。
施工前に、必ずベンカンスタッフによる施工講習会を開催させていただきますので、ご用命ください。
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ベンカンが認定していない類似他社締付工具でCUプレスをプレス接合すると、 不適合の発生につながりますので、決して使用しないでください。
専用締付工具
BPD-08型
小径対応(10A・15A・20A・25A)コード式
BPD-15R型
小径対応(10A・15A・20A・25A)充電式
<上記以外のCUプレス使用可能機種>
BPD-02型、BPD-03R型、BCX5型、BPI-07R型、BP1R型、BP2R型、BP2RA型、BP2RB型、CX-Ⅰ型、CX-Ⅱ型 他
(モルコジョイントと同一ではありません。また、兼用工具の場合もCUプレス専用ダイスが必要な機種があります。)
CUプレス専用締付工具を所有のお客様はユーザー登録をお願い致します。
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