避難消防訓練2016 の実施
- 2016.11.25
ベンカンでは、年に一度、「避難・消火訓練」を実施しております。
今年の本社・MJ工場およびベトナムのBV1工場は、共に11月に実施いたしました。
執行本部(東京)ならびに各営業所は、入居する事務所管理会社が主催する訓練に個別参加しております。
「避難・消火訓練」ですが、従業員が安心・安全に従事するためと周辺地域との共存のため、BCP(事業継続計画)の一環からも、企業として最も重要な施策の一つです。
確かに災害が発生したときには、消防署などの防災関係機関が対応(公助)してくれますが、それだけでは限界があります。
安全な場所への避難と共に、場合によっては、従業員が自分の身を自分の努力によって守る(自助)とともに、従業員が互いに協力し合いながら、消火活動に取り組むこと(共助)も必要となります。
そして、「自助」、「共助」、「公助」の連携を確認し合い、被害の軽減を図るのが、「避難・消火訓練」 であると位置づけております。
実施の際は、管轄の消防署の協力を得て、実際の火災発生を想定して、初期対応と指定場所への避難を行い、消火器や屋外消火栓を使用しての実技訓練を行うことにしております。
消火器ですが、身近な存在ですが、意外と実際に使用したことがない人は少なくありません。
それが、屋外消火栓ともなれば尚のことです。
更に屋外消火栓は、消火器に比べると、かなりの水圧がかかり危険が伴う作業であるため事前訓練は欠かすことが出来ません。
また、ベトナムのBV1工場では、日本では使用されていない二酸化炭素(Co2)消火器を保有しております。
一般的には、日本同様、ABC粉末消火器を使用しますが、ガソリン等の引火性液体火災や電気火災にも効果が高いことから、ベトナムでの使用は一般化しています。
しかし、確かに性能は優れたいますが、日本で使用されなかった理由でもある通り、使用方法を間違えると消火活動中に窒息事故となる可能性があるために十分な訓練が必要となります。
避難・消火訓練全般のことではありますが、特に実技訓練は、本番さながらに緊張感を持った対応を徹底させております。
当然のことながら、火災は起こさないようにすることが一番です。
しかし、起きてしまった場合は、第一に「自らの生命は自ら守る」という自己責任による「自助」の考え方が優先されます。
そして、第二に従業員の助け合いによって「自分達の仲間と職場は自分たちで守る」という「共助」の考え方も欠かせません。
今後も、単なる行事で終わらせることなく、「共助」の考えを組織に根づかさせるための活動としても継続して参ります。
塚田 和之 (Kazuyuki Tsukada) MJ工場 工場長