4社合同マケ学の開催
- 2023.08.03
|オープン研修
ベンカンでは、社員教育の一環で、社外企業とのオープン研修の開催を積極的に行っています。
人材価値の育成は企業にとって重要な取り組みです。
しかし、社内基準だけで実施しても、ある意味、「井の中の蛙」となってしまい、現状維持バイアスに囚われてしまいます。
対して、社外に対してオープンな取り組みを行うことによって、社内だけでは気づけなかった社外基準に気づくことができます。
全てに優れた企業が存在するとは考えにくいかと思います。
他社に自社よりも優れた部分を見出だすことで、自分たちの現状維持バイアスを壊すキッカケになるはずです。
そして、このオープン研修で大切なのは、この後に、何をするかです。
壊されたものを、より優れたベンチマーク(基準)に標準を合わせて、再構築することが非常に重要になります。
今回は、製造業の株式会社ナミックス様とフジコン株式会社様、そして、商社のニッカル商工株式会社様の3社にお声かけさせていただき、4社合同の研修を企画する運びとなりました。
|4社合同マケ学
今回の4社合同研修のテーマは、マーケティングです。
ベンカンでは以前より、マーケティングを社内文化として定着させるべく、継続的にマケ学を開催して来ました。
マケ学とは、「マーケティングを学ぶ」を意味しています。
今回の4社ですが、それぞれがマーケティングに対する捉え方が違っています。
その意味でも、自分たちの価値観を確認し合うことは非常に有意義ではないかと考えました。
そのため講師は、「売れない問題解決の公式(日本経済新聞出版)」などのマーケティング関連の著書を多数執筆している、マーケティングアイズ株式会社の理央 周 (りおう めぐる)先生にお願いをしました。
具体的には、各社から、マーケティングに関わっているか、または管理職クラスの方々を対象に3名を選抜していただき、総勢12名での開催となりました。
また、各社の社長の皆様にもオブザーバー参加いただきました。
理央先生の豊富な知識と経験を活かした研修は、参加企業の皆様にとって、たいへん貴重な学びの機会となりました。
4時間の長丁場ではありましたが、マーケティングの基礎からグループワークなど、充実した内容でした。
私の場合は、顧客視点の重要性を再確認するとともに、無意識のうちに売り手側の視点になってしまう危険性があることも感じることが出来ました。
|SWOT分析
今回の研修の中で、最も印象的かつ特に盛り上がったのは、SWOT分析を各社混合の4チームに分かれて、ディシカッションしたことです。
SWOT分析とは、マーケティングの環境分析手法の中でも、実践に活用度が高いとされているフレームワークです。
そのメリットは、一つのフレームワークで、外部環境である機会(Opportunity)と脅威(Threat)に対して、内部環境である強み(Strength)と弱み(Weakness)をクロス分析することが可能であることです。
客観的に全体の状況を捉えることで、意識統一を図り易くなります。
今回は、自社や自分だけでおこなうSWOT分析も重要ですが、他社のSWOT分析を注目し、強み(Strength)と弱み(Weakness)を異なる視点アプローチを知ることができました。
結果的に、視点の引き出しを他の企業の成功例や失敗例を知ることで、自社の戦略立案に活かせそうな新たなアイデアを得ることができました。
今後は、今回の機会を”良い経験”だけで終わらせず、今後はお客様のニーズに目を向けながら、価格競争と差別化できるような戦略を考えていきたいと思います。
参加いただいた各社様、そして理央先生に心から感謝申し上げます。
今回の研修を通じて得られた知識と洞察を、それぞれの企業で実践し、さらなる成長と発展につなげていくことを期待しております。
佐藤 蒼太(Sota Sato) 管理部 マーケティング担当