避難消防訓練 2020年の実施
- 2020.11.20
ベンカンでは、定期的に「避難・消火訓練」を実施しています。
このたび、群馬県太田市にある、ベンカンの本社およびMJ工場において、グループ企業のベンカン機工と合同で「避難・消火訓練」を開催しました。
執行本部(東京)ならびに各営業所は、入居する事務所の管理会社が主催する訓練に個別で参加しています。
太田市消防本部の皆様にご来社いただき、ご指導をいただきました。
今年は、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、感染防止の観点からも、注意事項を守りながらの訓練になります。
【太田市からの消火・避難訓練実施時の注意事項】
1 訓練参加者はマスクを着用し実施してください。
2 参加者同士が密集することがないような訓練場所、訓練方法としてください。
3 風邪症状等のある方の参加は控えるようお願いします。
4 高齢者の方は流行の状況によって参加は控えるようお願いします。
5 訓練実施前と後で、手洗い・うがいの励行をお願いします。
6 その他各事業所の実態に応じた感染防止対策をお願いします。
「訓練とは非常時に自然と動けるための重要な取組であり、常日頃から非常時に備えることが重要である」ということを教えていただき、あらためて日頃の災害対策の重要性を認識しました。
「避難・消火訓練」ですが、従業員が安心・安全に従事するためと周辺地域との共存のため、BCP(事業継続計画)の一環からも、企業として最も重要な施策の一つです。
確かに災害が発生したときには、消防署などの防災関係機関が対応(公助)してくれますが、それにも限界があります。
安全な場所への避難と共に、場合によっては、従業員が自分の身を自分の努力によって守る(自助)とともに、従業員が互いに協力し合いながら、消火活動に取り組むこと(共助)も必要となります。
そして、「自助」、「共助」、「公助」の連携を確認し合い、被害の軽減をためにも、「避難・消火訓練」が重要になります。
実施の際は、管轄の消防署の協力を得て、実際の火災発生を想定して、初期対応と指定場所への避難を行い、消火器や屋外消火栓を使用しての実技訓練を行ないます
消火訓練(消火器)
実際に行っている訓練は、「消火訓練」「避難訓練」「通報訓練」になります。
「消火訓練」
消火栓と消火器を用いた訓練になります。
消火栓を使う機会は非常に少ないことから、いざいという時に問題なく使えるように、非常に重要な訓練になります。
また、消火栓を使用しての放水は、自分ひとりだけでおこなうことは難しいため、仲間とのチームワークが重要になります。
「避難訓練」
実際に建屋から退避し逃げ遅れた人がいないかの確認をします。
工場では日々、休みの人がいたりするため、出勤者を正確に確認し、報告することが非常に重要になります。
「通報訓練」
実際に119番に電話をおこない火事の状況を報告しますが、通報する際には、「火災か救急か」「場所」「火災・事故の状況」「通報者の氏名・連絡先」をはっきりと伝える必要があります。
消火訓練(消火栓)
工場内の火災は大規模災害になる可能性が高く、また災害が実際に発生した際には注意しなければいけない箇所も数多くあります。
これからの季節は空気が乾燥しているためいつどこで火災が発生するかわからないため、誰が通報者・消火者になるかわかりません。
当然のことながら、火災は起こさないようにすることが一番です。
しかし、起きてしまった場合は、第一に「自らの生命は自ら守る」という自己責任による「自助」の考え方が優先されます。
そして、第二に従業員の助け合いによって「自分達の仲間と職場は自分たちで守る」という「共助」の考え方も欠かせません。
今後も、単なる行事で終わらせることなく、「共助」の考えを組織に根づかさせるための活動としても継続していきます。
園部 純一 (Sonobe Jynichi) 製造部 MJ工場 製造課 担当課長 安全委員会 委員長