2018年 ベンカン品質月間
- 2018.11.01
|第59回 品質月間
品質月間は、製造業を中心とした各企業や団体が、品質意識の高揚と顧客満足・従業員満足の徹底を目指して、毎年11月に実施される活動で、今年で59回目(http://q-month.jp/)を迎えます。
今回の活動テーマは、「スマートプロセスで 現場力向上と価値づくり」と発表されております。
近年、日本の産業界では、労働生産性の向上が叫ばれており、一人の従業員が労働時間内にどれだけの付加価値生み出せるかの指標に注目が集まっております。
この課題に対応する手段の一つとして、IoT( Internet of Things)や AI(人工知能)によるビッグデータの解析など最新の ICT(情報通信技術)を駆使した取り組みが加速しております。
従来の品質保証あるいは、品質管理の価値観だけではなく、スマートプロセスを取り入れた、これからの価値づくりが問われております。
ベンカンと致しましても、この活動の主旨に賛同する形で、将来のスマートプロセス化を目指し、品質保証委員会とMJ工場、BV1工場が連携して推進いたします。
|2018年 ベンカン品質月間
毎年11月は、品質月間の主旨への賛同と、それに連動する形で、ベンカン品質月間として活動しております。
期 間: 2018年11月1日(木) から 11月30日(金)
テ ー マ:基本作業のあるべき姿を考え、品質意識を高める機会
スローガン:妥協を許さぬ あなたの仕事 安心届ける 確かな一歩
製造業あるいはサプライヤーに求められる要素は、QCDDMであると言われます。
Quality(品質)、Cost(コスト競争力)、Development(開発力)、Delivery(納期厳守)、Management(経営力)のことですが、その筆頭が品質であることが、その重要性を裏付けます。
昨今、大企業における「品質」に関わる不正問題が立て続けに発覚しております。
「品質」に関する問題は影響力が大きく、信頼の失墜を招き、結果的に顧客離れから、企業自体の存続が危ぶまれる深刻な事態にまで陥ることもあり得ます。
これは、どの企業にも起こり得る可能性を秘めており、ベンカンも例外ではありません。
|品質管理(Quality Control)
品質保証(Quality Assurance)とは、顧客の皆様とお約束した品質を担保することです。
そして、ベンカンでは、その品質を向上し確保するために行う「検査」活動をTQM(総合品質マネジメント)の一環として「品質管理(Quality Control)」と位置づけております。
「検査」とは、製品の質が、あらかじめ定められている規格要求事項と比較し、適合しているかを、計器類(測定器やゲージ、視覚や触覚などの五感)などを用いて判定することです。
規格要求事項である検査項目は製品本来の性能を発揮するために定められたものであり、これらが適切に検査されなければ品質問題に至ります。
しかしながら、「漫然とした作業」になると、これが単なる行為でしかなくなってしまいます。
加えて、「検査」をする目的および「検査」をしなければどの様な事態を招くか認識し、日々の業務に取り組んでもらいたいと考え、今年のテーマを決定しました。
それは、品質に関わる領域も例外ではありませんが、ただ自動化させて終わりでは意味がありません。
それらを顧客満足に活かし、ベンカンのファンになっていただける付加価値を創造することが活動目的となります。
この1ヶ月間、テーマに則り、委員会メンバーからの品質に関する過去の事例を基にした感受性教育や作業手順や現場確認の見直しを通じて品質意識の改善を図ります。
また、作業者に加工技術や素材の知識を習得してもらうことで、お客様に安心して使用していただける「品質」の向上に努めてまいります。
この取り組みは、製造元であるMJ工場だけではなく、ベンカン・ベトナムでも実施します。
培った品質意識をこの期間だけの一過性のもので終わらせることなく、継続・維持できる体制を構築いたします。
木下 孝章(Takayuki Kinoshita) 技術部 部長代理 兼 技術部 品質保証室 室長