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コラム

安全衛生「喫煙対策」

  • 2021.02.08

|安全衛生

 

 

高度経済成長期の日本は、多くの大規模工事や生産技術の革新による労働環境の変化も相まって、多くの労働災害を発生させるに至りました。

 

昭和44年(1969年)、当時の労働省の方々が中心となり、専門家を交えて法令の整備に取り組み、昭和47年(1972年)に成立したのが「労働安全衛生法」です。

労働安全衛生法は「職場における労働者の安全と健康を確保」するとともに、「快適な職場環境を形成する」目的で制定されました。

 

ベンカンでは、社員の健康増進による個々の幸福と会社の健全な発展を目的として、「ベンカン健康指針」を制定しております。

1.ワーク・ライフ・バランスの実現
2.生活習慣病対策
3.メンタルヘルス対策
4.喫煙対策

 

その対策課題にもありますが、喫煙は、健康には百害あって一利なしとも言われることから喫煙者へ禁煙・減煙を促すことは重要となっています。

 

特に問題視されるようになったのは、1950年代のアメリカにおいて、喫煙と健康の問題に関する報告書が提出され、1964年にはアメリカ公衆衛生局レポートで喫煙が病気の原因であるという宣言がされてからとされています。

日本においては、1997年の厚生白書において「生活習慣病」という概念が導入されてから、一気に問題視されるようになりました。

直近では、2020年4月に改正健康増進法が全面施行され、受動喫煙を防ぐ対策が取られています。

 

尚、厚生労働省の国民健康・栄養調査では、現在、習慣的に喫煙している人の割合は、16.7%程度であり、男女別にみると男性 27.1%、女性 7.6%とのことです。
この10年間でみると、いずれも減少傾向にありますが、年齢階級別にみると、30~60歳代男性ではその割合が高く、約3割が習慣的に喫煙しています。

 

ベンカンにおいては、自主的に禁煙に踏み切った従業員も少なくありませんが、会社、管理部あるいは衛生委員会においても、禁煙・減煙のサポート、喫煙者と非喫煙者が互いに気持ちよく働くことのできる環境づくりを目指しております。

 

「ベンカン健康指針」制定

 

 

|喫煙が人体へ与える影響

 

具体的に、喫煙が人体に与える影響をまとめてみました。

 

タバコには多くの有害物質が含まれています。
ニコチン、タール、一酸化炭素を始めとした、4,000種類以上の化学物質、ダイオキシンなどの約200種類の有害物質、約60種類の発がん性物質が含まれています。

 

喫煙をすることで、人体に次のような悪影響があります。
① 肺がんをはじめとした、各種のがん
② 心筋梗塞などの虚血性心疾患
③ 肺気腫などの閉塞性肺疾患
④ 胃・十二指腸潰瘍などの消化器疾患
⑤ 歯の黄ばみ・口臭・歯肉炎などの歯周疾患

 

喫煙者で特に多くの人が発症すると言われているのが肺がんです。
肺は吸い込んだタバコの煙に直接さらされる臓器であるため、肺細胞の遺伝子変異を引き起こして、がんを発生させやすいことが分かっています。

その危険性は、タバコを吸わない人の約4.5倍にもなるといわれる死亡率です。

その他にも、血管の収縮による血圧の上昇、血液の粘度の上昇、動脈硬化の進行、心臓への負担の増大などが挙げられ、発展すると狭心症や心筋梗塞といった命に関わる病気に繋がる危険性があります。

 

また、本人がタバコを吸わずとも、近くでタバコを吸う人がいると、受動喫煙となってしまい、自らの意思とは関係なくタバコの煙の影響を受けることとなります。

もはや、喫煙は、自分だけの問題ではなく、周囲の人への悪影響を防ぐためにも、社会全体のリスクマネジメントなのだとも言えます。

 

【移設】マネジメント「リスクマネジメント」

 

 

|禁煙の効果

 

喫煙の有害性を訴えてきましたが、逆に禁煙の効果と言われるものを時系列で掲げてみます。

 

直後:周囲囲に煙や臭いで迷惑をかけない

20分後:血圧や脈拍が正常化し、手足の血行が良くなる

8時間後:血液中の酸素濃度が上昇し、心臓発作の危険性が下がる

24時間後:体内から一酸化炭素が抜け、肺の浄化作用が始まる

48時間後:体内のニコチン濃度が下がり、味覚、嗅覚、胃の働きが正常化する

72時間後:肺活量や気管支の機能が回復し、運動機能が大きく回復する

1週間後:睡眠の質が向上する

2週間後:循環機能が回復する

1ヶ月-9ヶ月:風邪、インフルエンザなどの病気のリスクが減少する

5年 – 9年後:肺がんや心臓発作などのリスクが減少する。

10年後    :肺がんのリスクが半分に減少する。

 

このように、禁煙は健康面から見ると、メリットしかありません。

禁煙を達成させるためには、薬局などでニコチンパッチやニコチンガムを使った自助努力でも可能です。

また、医療機関を利用し禁煙治療や禁煙補助薬を利用することで、自力と比べて3~4倍ほど禁煙に成功しやすいとも言われています。

是非、自分に合った禁煙の方法を探し、自分と周囲の人々を健康にしていきましょう。

 

安全衛生「健康」

 

 

|ベンカンとしての対策

 

喫煙ですが、従業員の健康を考えたら会社としても決して容認できるものではありません。

 

特に多くの人が集まる職場での喫煙は、タバコを吸わない人の受動喫煙を促してしまいます。

ベンカンとしては、2020年4月1日に施行された改正健康増進法に則り、事務所屋内での喫煙を全面禁止としました。

喫煙の際は、専用の喫煙所(屋内・屋外)を利用しています。

尚、喫煙所には、その表記と屋内の場合は換気設備が設置されております。

 

しかし、一番の課題は、当事者の健康のためにも喫煙者のなくすることだと考えています。

しかしながら、そもそもタバコとは、お酒などと同様に人々に嗜好品として広く親しまれていきました。

喫煙者にとっては、喫煙する時間というのは仕事時間の息抜きとして欠かせないものなのかと思います。

そこを闇雲に禁煙を迫ってしまっては、ストレスなど、メンタルヘルスに影響が出る可能性があります。

そのため、ベンカンとしては、管理部および衛生委員会が中心となって、タバコを吸わない方々は当然ながら、喫煙者に対しても配慮しながら喫煙対策を進めております。

 

 

 

  飯島 将典(Masanori Iijima)  衛生委員会委員 委員 (製造部 製造課)

 

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