マインド「なりきる・やりきる」
- 2017.06.21
|マインド
現代では、様々な場面でメンタルあるいはメンタルやマインドという言葉が使われています。
これほどまでに注目されているのは、成長するためであったり、目的や目標を達成する上で欠かせないものだからです。
例えば、目標を達成するためには、経験に裏付けられた知識や技術などが必要ですが、最終的には、メンタル、そして、そこから確立された強いマインドが欠かせません。
メンタルとは、心や精神そのものではなく、そこに関連する心理状態や調子ですので、その時々で、好不調があるのが当たり前です。
失敗ばかりを繰り返すことで自暴自棄になってしまうと、精神的にマイナスな状態に陥ります。
メンタルがこのような状態だと、ネガティブとなり、何をしても良い結果が得られなくなります。
対して、成功が続いていることで、何をやっても上手く行くような精神的にプラスな状態の時もあります。
この状態であれば、ポジティブとなり、何をしても良い結果が得られる可能性も高まります。
まず、如何にして、メンタルをプラスの状態に保てるかが重要となります。
そして、そこから確立されるのが徹底して取り組むための信念であったり価値観であるマインドとなります。
|なりきる・やりきる
20歳の頃から趣味で、バンド活動をしています。
バンドでは自分達の好きなプロのバンドの楽曲を練習してライヴハウス等で演奏します。
私にとって、バンド活動・・・音楽とは、自分を表現するものです。
そのために大切にしている事は「なりきる」と「やりきる」です。
私たちのバンドは、一言でいえば、コピーバンドです。
しかしながら、私たちはご本人ではありませんし、ましてやプロでもありません。
それだけに、音楽性や個性、雰囲気などを上手く表現できた時、その音楽を媒体にしてお客様との間に一体感が生まれます。
私たちも、その様な演奏ができた時は、最高の高揚感、大きな充実感を得ることができます。
いわゆる「盛り上がる」という状態です。
そのために、演奏をする時は、普段の自分とは全く違う、もう1人の自分を表現するのです。
そのステージの上にいる私が普段の日常の自分を見せてしまえば、それを見ている人たちはシラケてしまいます。
そのためにも、衣装やメイクなのど見た目から、しっかりキメて完全に、そのバンドのキャラクターに「なりきる」のです。
また、お客様は、私たちが自信なさそうに歌う私たちの姿を見たくて足を運ばれた訳ではありません。
例え失敗するかもしれないと思っても、あるいは途中で失敗しても、自信をもって「やりきる」ことが大切です。
ここに、妥協だったり照れがあったら、結局は、単なるコピーで終わってしまいます。
私の表現に共感してくれた時、私たちは一体となって盛り上がり、最高の時間を共有することができるのだと思います。
|音楽の素晴らしさ
ステージの上は色鮮やかなライトと、ギターやドラムの爆音に包まれている非日常の世界です。
しっかり練習して完璧だと思っても本番では演奏をミスしたり、歌詞を間違ってしまうこともあります。
しかし、本番ではやり直しなんて出来ません。
「失敗した!」と恥ずかしそうにしていたらやはりシラケてしまいます。
以前、曲の途中で3人がアカペラのコーラスでハモるという曲を演奏したことがあります。
当然、練習したのですが、満足の行く出来ではありませんでした。
結果、自信のないまま本番に臨んでしまった私たちは、そこだけ小さな声で歌ってしまったのです。
後で、見に来ていた友人に言われました。
「たとえ音を外しても大きな声で歌ったほうがぜんぜんいい。」
はっ!と我に返り、非常に恥ずかしく思いました。
お客様は、自信なさそうに小さな声で歌う私たちの姿を見たくて足を運ばれた訳ではありません。
よほど、みっともなく見えたはずです。
それ以降、たとえ失敗するかもしれないと思っても、あるいは途中で失敗しても、自信をもって演奏すると決めました。
私にとって音楽は、それを通して、私は普段の自分とは違うもう1人の自分を表現する事ができます。
たとえ、その日初めてお会いした方だったとしても、その方々の心を繫ぎ止め、最高の時間を共有させることができる力が音楽にはあります。
そんな音楽が素晴らしいと私は思います。
園部 純一 (Sonobe Jynichi) 製造部 MJ工場 製造課 溶接班 班長