コミュニケーション「謙虚と感謝」
- 2019.04.01
|コミュニケーション
社会において、人は決して一人で生きて行くことはできません。
故に何らかのコミュニティーに属することになります。
コミュニティーとは、同じ地域や機関に属して利害を共にし、政治・経済・文化・習慣などにおいて深く結びついている人々の集まりのこととされています。
そもそもの社会が最大規模のコミュニティーでもあるといえます。
そして、それぞれのコミュニティーの中で、様々なルールなどを守って活動や生活を送ることで、秩序が保たれているのかと思います。
中でも、私が大切だと考えているのがコミュニケーションです。
コミュニケーションとは、そのコミュニティーに属する人たちの間で行われる知覚、感情、思考の伝達であったり、シンプルに対話のことであったりします。
このコミュニケーションが良好であれば、そのコミュニティーは良好な状態を保てるのかと思います。
そして、私は、その良好なコミュニケーションには欠かせないものがあると考えています。
|一期一会
私たち営業と呼ばれる職務を担う者は、会社というコミュニティーに属すると共に、業界あるいはマーケットというコミュニティーにも属しています。
自社製品の良さをご理解していただき、それをご採用いただけるように、日々多くの人たちと接させていただきます。
その時は、多くの出会いの一つなのですが、後になって考えると、その出会いが大きな転機になるような大切な出会いであったことに気付かされることが少なくありません。
私は、一生ものの特別な「出会い」という意味で「一期一会」という言葉を使い、大切にしています。
実際に多くの感謝をさせていただく「出会い」に恵まれています。
しかし、本来の「一期一会」は、「茶道」の教えを説いたものらしく、少し意味合い深いもののようです。
それは、「茶会に臨む際は、その機会を一生に一度のものと心得て、主客ともに互いに誠意を尽くす心構えを持ちなさい」ということです。
つまり、「出会いの場は一生に一度限りのもので、同じ人と再会しても、その『場』は戻って来ない。故に、この一瞬を大切に思い、今できる最高のおもてなしをする。」という意味なのだそうです。
一生に一度なのは「出会い」そのものではなく、出会いの『場』であったということです。
https://www.benkan.co.jp/column/5879.html
|謙虚と感謝
私も社会人になって十分な年月が過ぎました。
管工機材業界というコミュニティーの一員となって5年も経てば、「仕事」は人と人との繋がりの上で成り立っており、お互いに助け合い、自分自身も全力を尽くした結果、「仕事」を成功させることができると理解しました。
そのため、新しく出会う方とのご縁に感謝して参りました。
しかし、「一期一会」の本来の意味を知ると、新しい「出会い(縁)」には感謝してきましたが、その出会いの『場』を与えていただいたことに感謝していたかというと、いささか疑問が残ります。
最初に出会った時の感謝が、次回お会いする時には薄れてしまい、いつの間にか「あの人との関係構築(コミュニケーション)は良好だ」と思い込んでいるのではないかと気付かされたのです。
これは、私の驕りであり、謙虚さに欠けた、大きな勘違いでした。
仕事の場であれば、多くのお客様は当然ながら、社内の仲間たち、また、親や兄弟、友人などプライベートでも、多くの方々が私に対し貴重な時間を割いていただいております。
今後は、「この貴重な時間を二度と得ることのできない場である」ことだと捉え、まずは「謙虚」な気持ちを持つことと致します。
そして、その上で「感謝」の気持ちを持ち、その瞬間瞬間を大切にしていこうと思います。
皆様、これからも宜しくお願い致します。
田中 利憲(Toshinori Tanaka) 営業部 部長