ポジティブマインド
- 2012.12.20
|マインド
組織では、成員に共通する目的や目標が存在しなければなりません。
それがあるからこそ、成員個々がコミュニケーションを高めて貢献し合うことができ組織として成り立ちます。
そして、組織の目的や目標を果たすための機能がマネジメントです。
実はマネジメントですが、組織だけではなく、個人レベルでも存在します。
その場合、高いパフォーマンスを発揮し、成果を得たいのであれば、フィジカル、スキル、メンタル、そしてマインドが大切という考え方があります。
メンタルとは、心や精神そのものではなく、そこに関連する状態や調子といえます。
例えば、メンタルリテラシーという考え方があります。
ここでは、メンタルを脳の構造と学習や記憶、創造性などの思考までを対象としています。
加えて、リテラシーとは、読み書きができる能力や、その分野の応用、活用力、理解力などのスキルを意味しています。
つまり、メンタルリテラシーとは、本来、人間の脳にある潜在機能を、脳の特性を理解した上で、最大限に発揮させるためのマネジメント手法であるとも取れます。
そして、メンタルリテラシーで形成されるのが、信念や価値観であるマインドであると考えます。
どんなに強靭なフィジカルや優れたスキルを持っていても、それらをマネジメントできる強いメンタル、そしてマインドがなければパフォーマンスは高まらないことを理解しなければなりません。
|メンタル
子供の頃は、誰もが[ 夢 ]を持ち、[ 夢 ]を語っていたと思います。
ところが、大人になって、現実を悟り、[ 夢 ]を語らなくなってしまう方が少なくありません。
それどころか、荒んだ現代では、子供の頃から[ 夢 ]を語ろうとしない子供も増えているようです。
[ 夢 ]というと少々、重く感じ捉え過ぎたり、現実事として捉え難い方もいるかと思います。
ならば、[ 目標 ]と置き替えてみます。
[ 目標 ]とは、現在の自分では容易に実現できないことです。
故に、[ 目標 ]を達成させるためには、何らかの苦労や面倒が生じるはずです。
沢山の失敗だってすると思います。
また、組織の中には、行動を起こす前から「無理です。」「困難です。」と平気で場を乱す「ドリームキラー」が存在するかもしれません。
つまり、[ 夢 ]や[ 目標 ]を達成しようとする人たちの邪魔したり阻害する人のことを言います。
人間には、現状を現状のまま維持したいという無意識の欲求があるといわれています。
また、何かを選択する際に、失敗を回避したいという無意識の欲求もあるといわれます。
この様な無意識の欲求に流されてしまうと[ 目標 ]に向かってチャレンジしようとしません。
また、失敗することを恐れて、継続することを躊躇ってしまいます。
|ポジティブマインド
事象を正負二極で見立てた際の正の側をポジティブ(positive)、負の側をネガティブ(negative)とすることがあります。
それを心理的に捉えた場合に、積極的なあるさまをポジティブマインド、ポジティブシンキングなどと表現されます。
逆に消極的であるさまをネガティブマインドとなります。
しかし、勘違いしてはならないのが、ポジティブが善で、ネガティブが悪と言うことでもありません。
そもそも、誰もが初めから強い信念や価値観、つまり強いマインドを持っている訳ではありません。
結果的に、人は、いつ何時でも、もの事をポジティブに考えられるものではありません。
そこに至るには、繊細で不安定で脆いメンタルを如何にしてポジティブな状態で維持できるかが大切となります。
また、良くとりあげられるのが、砂漠の水筒の話です。
砂漠で遭難した時に、水筒の水が半分になった時にどう捉えるかです。
A:もう、半分しかない
B:まだ、半分もある
この場合、心理的には、ポジティブシキングであるBで積極的に捉えるべきです。
しかし、決して、楽観的になってはなりません。
同時に、Aをネガティブとして捉えるのではなく、リスクヘッジするための堅実的な捉え方をすることも、ビジネスでは不可欠であると私は考えます。
最後に、リサイクル用マグネットや宇宙開発をしている北海道の植松電機の植松 努さんのスピーチ「思うは招く」をご紹介します。
失敗を恐れず、ポジティブに、創意工夫を繰り返して、挑み続けることによってこそ、想いは、形になる可能性がある。
大人であったり、親であったり、指導者など、人を導いてあげる立場の者であれば、人の可能性を奪う「どーせ無理」などと言う言葉を決して発してはならないと思います。
[ 夢 ]や[ 目標 ]を達成することを思い、行動し続けることで、それらが達成できるはずです。
そして、仮にすべきことをやり尽くしても達成できなかった場合でも、確実に、その人のポジティブなマインドは成長しているはずです。
我妻 武彦(Takehiko Wagatsuma) 代表取締役社長