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コラム

ネガティブイメージ払拭! 販売50周年「モルコジョイント」が選ばれ続ける理由

  • 2025.03.07

|販売50周年!モルコジョイント

 

モルコジョイントは1975年に発売を開始し、2025年で50周年を迎えるロングセラー製品です。

普通、商品というのはこのくらい年月が経過するとヒット商品を含めほとんどが衰退期に入っていくはずですが、モルコジョイントは依然として多くのお客様にお使いいただいています。

 

最盛期から比べると、戸建住宅におけるステンレス配管需要が減少したことに伴い、販売個数は減少していますが、現在もベンカンの主要製品の一つとして、官公庁案件を筆頭にさまざまな分野で幅広く採用されています。

今年2025年も年間75万個以上の販売を見込んでいます。

半世紀にわたる実績はその品質の確かさを証明し、多くの方々から高い信頼を得ています。

 

但しその中で、一部では「モルコは漏れる」という誤った認識が生じていました。

もちろんモルコジョイントは欠陥製品ではありませんので、正規に施工いただいたとすれば「漏れる」はずがありません。

設備業者様に「モルコジョイントで漏らしたことなんか1回もない!」と言われることも珍しくないのです。

 

では、モルコジョイントに対して一部勘違いされてしまったのでしょうか?

 

 

|勘違いの理由は?ダブルプレスの登場も理由の一つ

 

ステンレス配管が工場などの産業用途のみだった時代に、モルコジョイントは溶接やねじ込みと比べ圧倒的に施工がしやすい「メカニカルジョイント」として発売されました。

国内の建築市場におけるステンレス配管のパイオニア的存在なのですが、ステンレス鋼の「クリーン」なイメージも追い風となり急速に普及したことで、その急成長がかえって勘違いされる方向に進んでしまうことになりました。

 

ステンレス配管の施工に慣れていない建築業界の職人さんに正しい施工方法が十分に浸透せず、施工不適合が発生することになったのです。

販売量が伸びるスピードに対して、施工講習会の開催が追いつかなかったのが大きな原因でした。

 

施工講習会が徹底できなかったことで問題になったのが、パイプの差し込み不足による脱管事故でした。

差し込み不足は、ゴムリング切れ等による漏水事故とは異なり、建築物が完成してから漏水することになるため、建築会社様、設備会社様の頭を余計に悩ませたことでしょう。

 

その結果、モルコジョイントは施工管理ができない継手だと判断されてしまいました。

 

合わせて、1991年に発売したダブルプレスの影響がないとは言えません。

ダブルプレスは、セーフティーエッジ部があるためパイプの差し込み不足でも脱管の心配がないことから、「ダブルプレスは抜けない」という評価を得ています。

一方で、その対比として「モルコジョイントは不安」と誤解されてしまった可能性があります。

 

 

|施工講習会の開催を徹底しました!

 

ただモルコジョイントも正規施工を行っていただければ何ら問題のない製品です。

ベンカンでは、モルコジョイントを正規施工いただくために、施工講習会を現場毎に開催するようにしました。

 

施工経験があるお客様に対しても新たな現場でご採用いただく場合は、改めて施工講習会を実施するようにし、施工方法の浸透を図ったのです。

そもそもモルコジョイントの施工は、パイプに差し込んで専用工具で締め付けるだけの単純作業ですから、複雑な部分はありません。

 

建築市場のステンレス配管化も広がり、モルコジョイントを何度も使用し続けていただいく設備業者様が増えたことで、施工不適合はなくなっていきました。

 

 

|差し込み不足事故件数の減少!5年間でわずか2件

 

実際に近年の事故件数をまとめてみると、モルコジョイントによるパイプの差し込み不足による脱管事故は、この5年間でわずか2件しかありません。

施工講習会を徹底したことにと合わせて、お客様サイドの施工管理が厳しくなっていることも、施工不適合が起こりにくい環境となっているものと考えます。

 

昨今の建築現場では、パイプの差し込み不足を防ぐためのマーキングを忘れてしまうというような初歩的ミスはほとんど考えられない時代になっているのです。

 

ベンカンでは一部のモルコジョイントに対する一部のネガティブイメージは、ステンレス配管創世記の試練であり、「ステンレス配管のパイオニア」としての宿命だったと考えています。

 

 

|原点である施工性の良さ&超軽量型工具

 

現在、ダブルプレスや拡管式継手等、ステンレス鋼鋼管に対応するメカニカルジョイントは多種に及びますが、工期中に作業者の増える大型案件を除けば、モルコジョイントの使い勝手の良さは際立っています。

オーソドックスかつ、容易に確実な施工ができるところ、そしてステンレス鋼製品にしては安価なところも含めて、評価をいただいているのだと認識しています。

 

近年においては超軽量型の専用締付工具の発売もモルコジョイント需要を維持できている理由の一つかもしれません。

最新型の専用締付工具「BPN-20R」は、プレス式継手が当たり前のように使われているヨーロッパの工具メーカーで製造しています。

軽いだけでなく、壁際の配管にも対応が可能で狭いスペースでも取り回しがしやすいのが特長です。

モルコジョイントセットは多くのお客様にご購入いただいております。

 

ベンカンとしては今後も現状に満足せず、これからも真摯な姿勢で製品の供給をしてまいります。

モルコジョイントについても同様の姿勢で、60周年、70周年を迎えられるようにしたいです。

 

t.suzuki


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