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コラム

「野口製作所」様

  • 2018.07.02

|オープンイノベーション

 

アメリカで2000年代の始め頃から提唱され始めたのが「オープン・イノベーション」です。

企業や大学・研究機関、起業家など、外部から新たな技術やアイデアを募集・集約し、革新的な新製品(商品)・サービス、またはビジネスモデルを開発するイノベーションを指します。

 

特に環境の変化が著しい現代では、経営資源と呼ばれるヒト、モノ、カネ、情報の制限が大きく、イノベーションを創出するのも容易ではありません。

しかしながら、社内の経営資源だけに依存せず、あらゆる枠組みを超えることで、イノベーションを創出するキッカケにもつながります。

 

ベンカンにおいても、新製品の開発に向けたオープンイノベーションを積極的に行っています。

また、経営や人材開発の一環として異業種間の交流会などにも、積極的に参加することを推奨しております。

 

マネジメント「オープンイノベーション」

 

|異業種なれど同業種

 

ある経営者向けの異業種交流会にて社長の野口大輔様とお会いしたのが、「株式会社 野口製作所」様とのお付き合いの始まります。

「野口製作所」様は、ベンカンと同じ塑性加工(プレス加工)のメーカーであり、豊富な金型製造のノウハウを活かし、金型設計から製造、量産加工までを社内で行っております。

 

しかしながら、同じ塑性加工のメーカーでありながら、その製品の用途は全く異なります。

大まかに表現するとベンカンの製品は、大きな配管であるのに対して、「野口製作所」様の製品は、機械のパーツなど小さかったり、更には精密なものであったりします。

 

それでも、参考になることがあろうかと考え、世界資産である富岡製糸場がある群馬県富岡市の本社工場を見学させていただきました。

すると、確かに用途は異なるものの、自社に持ち帰って参考になりそうなノウハウが多々あることに気づきました。

その後、同じ気づきを持っていただけたらと思い、野口社長様と田村工場長様に、ベンカンのMJ工場をご見学していただいた経緯があります。

 

金属加工法「塑性加工(プレス加工)」

 

 

|強みを活かしたモノづくり

 

「野口製作所」様の基軸となる強みは、精密医療部品の深絞りによる高品質・高精度な塑性加工技術です。

塑性加工の1つである絞り加工とは、一枚の金属の薄板から円筒・角筒・円すいなど、さまざまな底付形状を一体成形するものです。

また、最新鋭のサーボプレスの導入により、外径Φ0.5mm 肉厚t0.03の微細深絞り加工までもを可能としております。

この最新設備と熟練のスタッフが有効的に利用する事で、「高生産」かつ「高精度」を実現し、切削加工品から塑性加工品へのVE提案を推進されています。

 

▲円盤材から塑性加工製品への加工工程(例)

 

▲サーボプレスによる超精密 深絞り加工

更に、サーボプレスの活用により、プレスのストロークスピードを数段階に調整する事が可能となり、金型内の材料の流れを自在にコントロールする事が可能となり、最良の条件でFCF工法(板材冷間鍛造+絞り加工)が実用化できました。

これにより、材料費、加工費の大幅なコストダウンを実現できたことから、お客様に対して、切削品からのVE提案が可能となりました。

 

意外だったのが、基本的に金属板からの加工をイメージしていましたがメッシュ素材の加工も手掛けられていたことです。

これは、配管でも存在するストレーナーです。

絞り込む時の力を円周状に均等に分散させる微妙な調整技術で、材料同士をきれいに織り込み、剥がれのない一体ストレーナーとして製品化されておりました。

その技術は、異種素材であるテフロンシートを金属メッシュの間に挟みと言う高付加価値製品の製造も可能にしました。

 

▲テフロン材を挟み込んだストレーナー

 

これらの塑性加工で必要不可欠なのが金型です。

金型の良し悪しが即、製品の良し悪し、またコストにも関連してくると言われております。

金型を社外に発注する塑性加工メーカーが多い中で、「野口製作所」様は、これまで約200型以上の金型を設計・制作されており、その豊富な経験と蓄積された技術が製品品質を高める強みともなっています。

その結果、単発用金型、順送加工用金型、トランスファー加工用金型の中からお客様のニーズに合った最適の加工方法がご提案できる体制にあります。

金型は加工により常に変化をするので、その変化を見逃さず定期的にメンテナンスを実施することが必要であり、常に金型が最適な状態で加工することが可能です。

 

▲自社設計・制作の金型類

 

 

|ベンチマーク企業

 

「野口製作所」様は、これらの強みを活かして、「技術の壁に挑戦し、常に提案型の企業であること」をテーマに、社員の皆様が一丸となって、お客様のご期待を超えるものづくりを目指されております。

 

自社内のことしか知らないようでは、正に「井の中の蛙大海を知らず」です。

良くも悪くも、自分たちの基準を知らないようでは、問題や課題を可視化することはできません。

 

そこで、先般、製造面のビジネスモデルをベンチマークし合えると考え、互いの中堅社員4名を選抜してアライアンス研修を開催しました。

 

異業種なれど同業種でることからも、互いに目から鱗的な気づきを持ち帰ることが出来たと捉えております。

今後も、異なる業界ながら、切磋琢磨して、成長し合える存在でありたいと思います。

 

HRM「オープン研修」

 

株式会社 野口製作所

http://www.noguchi-ss.co.jp/

群馬県富岡市下丹生1494-3

TEL:0274-63-7131

 

 

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  蒋池 政弥(Masaya Kokoike) 製造部 製造技術課 課長

 

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