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コラム

品質「ベンカンの検査」

  • 2023.12.11

|ベンカンの検査

 

製造業における品質検査とは、ものづくりの中で製品やの品質が規定に適合しているか評価する工程を指します。

品質検査は製品が完成している状態なのかあるいは不完全、不良の状態なのかを判断するための大切なプロセスです。
製造においては顧客の要求を満たすために形状、構造、寸法、色などあらゆる項目において合格基準を定めるのが一般的です。
また製品の特徴に応じてキズ、汚れ、擦れ、凹凸など発生しうる異変について想定しておきます。
そして、製造された製品、部品に対してこういった基準を用いて適合品か不適合品かどうかの判別をおこないます。

 

製造部 品質管理課 検査班では、ベンカンで取り扱う製品の全てを検査しております。
検査班での検査は、出荷前の最終検査となり、社内認定された検査員により検査を実施しております。

 

職場紹介「検査班」

 

|気密検査

 

製品に、所定の圧力を加えた際に、漏れや変形などの異常がないかを確認する検査となります。

 

エアー(空気)による検査をおこなっており、溶接をしている製品やステンレスの鋳鋼品においては、気密試験を100%、実施しております。

 

製品に空気圧を加え機械的に漏れを判定する設備や、製品を水槽に浸し、気泡の発生の有無を目視で確認する検査をおこなっております。

 

品質「検査のあり方」

 

|寸法・外観検査

寸法においては、各製品、サイズごとに規定があり、ノギス、検査ゲージ等を使用し検査をおこなっております。
また、測定については、国家基準までトレース出来るような校正を行った計測器を使用しております。
外観検査は製品が作られた段階で形状(決められた形状との違い、変形、欠損など)、色(変色、色むら、色目や色調の違いなど)、表面の見栄え(シワ、凹凸、ムラ、劣化)、付着物(異物、汚れ)などの検査をおこないます。

 

外観検査は検査する人物によって問題の程度に対する良、不適合の境界線が異なるケースも多いことから、基準を決めづらい項目です。

そのため限度見本を用意し検査員が迷った時に良品、不適合品の判断の参考にしています。

 

不適合品が発生する工程は、設計段階や製造工程などさまざまであり、再発防止するためにどの工程で不適合が発生したかを突き止めなければなりません。

 

そのため、いつ、どこで、どのような不適合が発生したか、不適合伝票を用いて品質管理課へ報告がいくような仕組みになっています。

不適合の発生件数を下げることで、基準や仕様を満たした一定以上の品質を保てるようになります。

 

ただ製品を検査するだけではなく、他部署ともコミュニケーションをとり、より良い品質の製品を作り、お客様との信頼と信用を築いてまいります。

 

 

木村 浩(Hiroshi KImura) 製造部 品質管理課 検査班


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