工場見学「魅せる工場づくり」
- 2023.09.25
|5S活動
ベンカンでは、「5S活動」を定期的に実施しています。
「5S活動」とは、「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾(しつけ)」の5つのワードの頭文字Sからなるものです。
その概念は、「職場に必要なモノしかなく、いつでも決まった場所に決まったモノがあり、清掃が行き届いていることで、仕事のバラツキをなくし、品質と生産性を高める」という目的のため取り組みをおこなっています。
■整理
必要なモノと不必要なモノを分類して、不必要なモノを捨てること、または片付けること。
職場にあるモノは、必要なモノだけとなり、妨げる邪魔なモノがなくなり転倒などの事故防止が望めます。
■整頓
必要なモノを規則正しく配置し、誰でも分かるように明示すること。
どこに何があるかが一目瞭然となり、作業の効率化が望めます。
■清掃
掃除をして、ゴミ・汚れのないキレイな状態にすること。
綺麗な職場は、社員や訪れたお客さまにとっても気分が良いはずです。
■清潔
掃除をして、ゴミ・汚れのないキレイな状態にすること。
整理、整頓、清掃した時だけの一時的なものではなく、常に、その状態を保つことが大切です。
これによって、業務の効率化、事故の防止、職場環境の改善、意識徹底などの役立つことになります。
■躾(しつけ)
決めたことを徹底して継続できる習慣づけ。
つまり、整理、整頓、清掃、清潔までを、全ての社員があたりまえに行う仕組み作りや教育。
| 見せる/魅せる工場 づくり
「見せる/魅せる工場」づくりとは、工場施設自体を営業活動のツールとして活用していこうという取り組みで、「自社の特徴を新規取引企業にアピールしたい」「自社の技術力や生産力を既存取引企業にもっと認めてもらいたい」「自社の魅力を伝え、採用活動に活用したい」という思いから始まりました。
自社製品の製造プロセスを実際に見ていただき、より信頼を高めるのが「見せる/魅せる工場」です。
魅せる工場とするためには、社員が充実感を覚えながら働く組織であり、5Sの行き届いた工場を見せることで顧客の信頼を得ることが必要になります。
社員の意識が高まり、工場内が清潔かつ整頓された状態であることは、環境にやさしく、安全にもつながります。
加えて、整理が行き届き整頓された状態は、効率的でない作業を減らす要因にもなります。また、人手不足が深刻化する製造業では、少ない人数で仕事の効率を高めていくことが可能となります。顧客から高い評価を得ることで、そこで働きたいと思わせ、人材採用を促進することにもつながります。
このような視点で、品質力・技術力・対応力などの自社の特徴を的確にアピールすることができれば、価格競争に陥らずに新規取引先の獲得につながると考えます。
|工場を営業マンにする
「見せる/魅せる工場」づくりをすることで期待できる効果は、見せることにより、開かれた工場の安心・安全をアピールすることにつながります。
見られることで、整理整頓、安全などに対するモラルが向上します。
見学者の反響が社員のモチベーションアップにつながります。
工場内部を見てもらえるようにすることで、エンドユーザーの興味を喚起できます。
最近では、製品の魅力や企業の歴史、技術、取組みなどを展示、アピールするエリアを設けるなど、採用活動時にも工場を活用できるようにした事例もあり、魅せる工場づくりは積極的に取り入れられています。
ベンカンでも来客者様との打合せエリアの付近に展示スペースを設け、今まで取り組んできた商品の展示や、会議や勉強会をおこなう、プレゼンルームには自社の継手を使ったパイプラインや、モルコで作られた恐竜などが飾ってあり、訪れたお客様により興味を持ってもらえるような工夫がしてあります。
是非一度、ベンカンの工場見学にお越しください。
保坂 文彦(Fumihiko Hosaka) 製造部 製造課 課長代理