品質「品質管理」
- 2023.09.25
｜品質管理
ベンカンでは「TQM（Total Quality Management）」によるマネジメント体制の構築に取り組んでおります。
「TQM」とは、「総合的品質マネジメント」といわれる通り、上流の「源流管理」から「品質管理」そして下流の「アフター管理」までのバリューチェーンの最適化と向上によって、「品質のつくり込み」を行うことです。
「TQM」において製造部で担うのが、「品質管理」です。
一般的に、「品質管理」とは、製品やプロセスの品質を確保し、顧客満足度を向上させるための取り組みです。 具体的には、商品やサービスを提供するにあたり、一定の品質を備えていることを検査・検証し、保証することを指します。 加えて品質の高い製品やサービスを、どれだけ効率的にコストをかけず製造・構築するかといった視点も必要となります。
ベンカンでは、各製品ごとに品質規格を設け、適正な検査を実施しております。
この品質規格は、外注先であるベンカン・ベトナムでも適応しています。
｜品質水準
品質水準とは、製品やサービスに要求される品質規格をどれだけ満たしているか、その程度を数値で表したものです。
自分達が、お客様から求められている品質の製品やサービスをどこまで作り込めているのか、それを客観的に数値として把握することは、品質管理をするうえで重要なことです。
ベンカンでは、要求された通りの出来栄えか、測定、検査を行っていますが、当月に作られた製品については、別途、品質水準調査を行なっています。
ベンカンの品質水準調査とは、上記の品質水準の他に、品質特性値の現状を把握し、品質水準を適正に保持することや、機械設備、金型、治具類について、使用し生産された製品についての水準維持を目的としています。
簡単に言うと、製品寸法の傾向を把握して、不適合の発生を未然に防止すること、金型などの摩耗が起こっていないか確認することです。
測定したデータはヒストグラムにし、分布の傾向を分析します。
また、データの蓄積は長年続いているので、データの分布がおかしいときは、過去のデータと比較し、分析をおこなっています。
毎月、品質水準調査を行なうことでお客様に提供する製品の品質を維持しています。
今後も、品質管理を徹底しお客様に安心して使って頂ける製品の提供をしていきます。
｜外注の品質
ベンカンで取り扱っている製品において、鋳造品は外注で製造しています。
外注を選定する上で、品質、実績、価格などの観点から適切な外注先を選びます。
また、外注先は品質規格を遵守しているかなど外注先の品質管理も重要な業務となります。
外注先の1つに、グループ企業であるベンカン・ベトナムがあります。
通常であれば、1年に１度は外注先に赴き現地監査を行っておりますが、コロナ禍で2021年から海外の外注先に対する監査を行うことが出来ておりませんでした。
それでも、グループ企業ということもあり、WEB会議を活用して、大きな障害もなくお互いの情報交換をおこなうことが出来ていました。
2023年5月に新型コロナウイルス感染症の５類感染症移行となり、7月にベンカン・ベトナムに赴き現地審査をおこなってきました。
ベンカン・ベトナムでは、鋳造品、塑性品の他に造管もおこなっています。
日々の情報共有はWeb会議でも十分ですが、やはり現地の製造工程を確認することで、より細かな要求や改善をおこなうことが出来ます。
外注先がグループ企業であることは、品質管理をする上でも大きなメリットであります。
社内、外注先ともに品質規格を遵守し、より良い製品をお客様に提供出来るよう、品質管理の向上に努めてまいります。
金子 美智子（Michiko Kaneko） 製造部 品質管理課 課長