カイゼン活動「ボトムアップ」
- 2023.09.25
|変化
2020年は新型コロナウイルスの感染拡大により、生活スタイルも働き方も変化せざるを得ない状況になりました。
今までの常識を瞬く間に変えてしまうほどの環境の変化に対して、いかに適応していくかが重要視される出来事であったと思います。
企業であれば、この変化に対応すべく、外部的要素であれば市場の変化を即座に察知、対応する事で競争力を維持・向上、内部的要素としては資源(ヒト・モノ・カネ)の活用、生産性の向上による付加価値増加などです。
この生産性を向上させる取組みの一つとして「カイゼン活動」が有名です。
ベンカンにおいても、環境の変化に対応するべく採算意識を持ち取り組んでいます。
|ボトムアップ
元は自動車メーカー「TOYOTA」が最初と言われており、現代では世界中で「Kaizen」として広く知られています。
改善(かいぜん)の意味としては悪い状態を改め善くする事ですが、カイゼンは「いつものやり方」に疑問を持ち、ムダを見つけ、省く事でプロセスを最適化する事ができます。
そして、永続的に効果が出る事、他工程などにも水平展開できます。
メリットばかりの取組みですが、従業員からの提案が無くては効果も出ません。
では、どのようにして声が出る環境にできるかです。
ベンカンが掲げているキーワードは「声を出す。声を聴く」です。
声を出したくてもうまく説明できるか、理解してもらえるか、反対されるかもなど考えてしまい発言を躊躇してしまう場面もあります。
しかし、仲間の意見を尊重し、傾聴する姿勢を持ち提案を聴く環境があれば、自ずと声が出るようになります。
そして、多数の提案の中から取り組むべき項目に優先順位を付け行動に移します。
グループ内で対応できないものは、他部署に協力を求める場合も多々あります。
|声をカタチにする
カイゼン提案を現実化するため、期限を決め実行します。
提案内容は多額な投資や長期に渡る改修などが必要な案件はほとんどありません。
当日に完了できるものもありますので、この手軽さもカイゼン活動ならではだと思います。
しかし、中にはレイアウト変更など大掛かりな提案もあり、日々の生産に影響無いように計画(P)し実行(D)します。
見込み通りの効果が発生できているか検証(D)し、問題無ければ完了です。
しかし環境は常に「変化」しています。次第に効果が期待できなくなる事もあり、改めて過去に実施したカイゼン内容も検証(D)し直し、調整(A)します。
目的は何かを理解する事で、意識も変わります。
またPDCAサイクルを活用する事で成果が出るまで諦めず行動する事ができます。
|目的意識
常に変化する環境に対応すべく、ベンカンのモノづくり現場では「カイゼン活動」に取組んでいます。
またこの活動を通じて、コミュニケーション、組織のあり方などまだまだ未熟な部分があるとも認識しています。
逆に捉えればまだまだ成長できるとも考え、目的は何かを明確にし、共有をすることで、安定した供給体制の構築します。
その上で、ベンカンだけではなくお客様の環境の変化にも対応することができるべく、行動をしてまいります。
石崎 豊(Yutaka Ishizaki) 製造部 部長代理 兼 MJ工場 工場長