金属加工法「機械加工の魅力」
- 2023.09.05
|機械加工
金属加工法には、大きく分けて、「除去加工」と「非除去加工」があるとされております。
「非除去加工」とは、ベンカンのコア技術の一つでもあるプレス加工技術のように金属に力を加えて変形させる加工法や金属を溶かして鋳型に流し込んだりすることで、目的の形に加工する鋳造加工などがあります。
対して、「除去加工」とは、金属の不要な部分を切削や研削などの方法で除去して、目的の形に加工する方法です。
ベンカンのステンレス配管は、それらの、どの加工法かに限定することなく、製品や工程によって様々な加工法を用いて製造しております。
「除去加工」には、旋盤、フライス盤、ボール盤、研磨機、NC工作機械、マシニングセンタなどの様々な工作機械が使用されることから一般的に「機械加工」と呼ばれ、製造加工法のなかでも基本となる技術のひとつです。
|機械加工の種類
機械加工にはさまざまな種類があり、主に切削加工や研削加工、研磨加工、放電加工などがあります。
その中でも切削加工はベンカンで得意とする技術でもあります。
切削加工はNC旋盤や汎用旋盤を用いて、回転している材料に刃具を当て、削ることで目的の形状へ加工する旋削加工とフライス盤を用いて、回転する刃具を材料に当て、削る事で目的の形状へと加工するフライス加工のふたつに分けることができます。
ベンカンの冷媒ダブルプレスにも旋削加工技術が活かされており、高精度、高品質が実現されております。
|機械加工の魅力
ものづくりにおいて、機械加工は不可欠な技術となっています。
その中でも切削加工は高い精度で材料を加工できるため、精密な部品や製品を生み出すことができます。
微細な寸法や複雑な形状を実現することで、製品の性能や機能が向上します。
例えば、航空宇宙や医療機器分野では、最小の許容誤差でも部品を加工する必要があり、切削加工が重要な役割を果たしています。
また、切削加工はさまざまな種類の材料に適応可能です。
金属、プラスチック、セラミックスなど、幅広い材料を加工できるため、製品の設計に制約が少なく、柔軟な加工が可能です。
材料ごとの特性を最大限に活かしながら、独自の製品を生み出すことができます。
お客様の多様なニーズにお応えするために、高度な機械加工技術を駆使して、精密な加工や複雑な形状の製品も正確に製造することができます。
今後も品質と信頼性に優れた製品を提供し続けられるように、ベンカンでは常に注力し、機械加工技術の魅力を追求してまいります。
蒋池 政弥(Masaya Kokoike) 製造部 製造技術課 課長