健康経営 「健康優良企業(銀の認定書)」
- 2023.04.20
| 健康企業宣言
ベンカンでは、「社員の健康増進による個々の幸福と会社の健全な発展」を目的とした、「ベンカン健康管理指針」を制定しております。
健康経営ができていなければ、ベンカンがサスティナブル企業になるということはできないと考えているからです。
健康管理指針は、「ワーク・ライフ・バランスの実現」「生活習慣病対策」「メンタルヘルス対策」「喫煙対策」を軸としています。
今回、健康経営を推進のための一環として、2022年4月15日に「健康企業宣言」を宣言しました。
「健康企業宣言」とは、企業(事業所)が自ら「企業の健康課題」をチェックし、課題をクリアしていく取り組みです。
健康優良企業を目指して、企業全体で健康づくりの活動を推進することを宣言し、一定の成果を上げた場合は「健康優良企業」として認定される制度となります。
企業が自ら健康企業宣言をおこなうことにより、社員の健康管理に対する意識を変えることができます。
また、社員が健康になれば生産性の向上に繋がります。
健康優良企業「銀の認定」「金の認定」の取得を目指すためにも、健康企業宣言をおこない、企業全体で健康づくりを推進しなければなりません。
| 健康経営優良法人認定制度
「健康経営優良法人認定制度」とは、経済産業省と日本健康会議が主催する認定制度となります。
健康経営優良法人認定制度は、地域の健康課題に即した取組や日本健康会議が進める健康増進の取組をもとに、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を顕彰する制度となります。
大規模の企業などを対象とした「大規模法人部門」と、中小規模の企業などを対象とした「中小規模法人部門」の2つの部門により、それぞれ「健康経営優良法人」を認定しております。
健康経営に取り組む優良な法人を「見える化」することで、社員や求職者、関係企業や金融機関などから「社員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる法人」として社会的に評価を受けることができます。
なお、「健康経営優良法人認定制度」の中小規模法人部門に申請する場合には、「健康企業宣言」に参加し、健康優良企業「銀の認定」を受けることが必要になります。
|健康優良企業「銀の認定」「金の認定」
健康優良企業「銀の認定」および「金の認定」は、健康保険組合東京連合会が主催しております。
健康優良企業「銀の認定」および「金の認定」を取得するには、職場の健康づくりに取り組む環境を整える「STEP1」と、安全衛生にも取り組む「STEP2」があります。
「STEP1」をクリアすることにより、「銀の認定証」の取得することができ、「STEP2」をクリアすることにより、「金の認定証」の取得をすることができます。
必ず「100%健康診断の受診」を宣言および取組をするほか、以下の取組をおこなうことを宣言、実行します。
1)健康診断の受診
①社員全員が健康診断を100%受診している。
②40歳以上の社員の健康診断の結果を、健康保険組合へ提供している。
③健康診断の必要性を社員へ周知している。
2)健康診断の結果の活用
④健康診断の結果が「要医療」など再度検査が必要な人に受診を勧めている。
⑤健康診断の結果、特定保健指導が必要となった該当者は、保健指導を受けている。
3)健康づくりの為の職場環境
⑥健康づくりを担当する担当者を決めている。
⑦社員が健康づくりについて、話し合える場がある。
⑧職場に健康測定機器などを設置している。
⑨職場の健康課題を考えたり問題の整理をおこなっている。
⑩健康づくりの目標・計画を立て、実践している。
4)職場の「食」
⑪社員の仕事中の飲み物に気を付けている。
⑫日頃の食生活に乱れがないか、声掛けをしている。
5)職場の「運動」
⑬始業前などに体操やストレッチを取り入れている。
⑭階段の活用など歩数を増やす工夫をしている。
6)職場の「禁煙」
⑮社員にたばこの害について周知活動をしている。
⑯受動喫煙防止策を講じている。
7)「心の健康」
⑰管理職などが、社員に声掛けをおこなっている。
⑱気になることを相談できる職場の雰囲気を作っている。
以下のの6項目に取り組むことを宣言し、実行します。
①健診・重症化予防
②健康管理・安全衛生活動
③メンタルヘルス対策
④過重労働防止
⑤感染症予防対策
⑥健康経営
健康優良企業(銀の認定)の取得するには、健康企業宣言東京推進協議会が定めた「評価基準と確認方法」に基づいた審査が、健康保険組合連合会東京連合会によっておこなわれます。
審査を受けるためには、「健康企業宣言 宣言の証」の実行(発行日)から、1年が経過した後に「実施結果レポート」を、それぞれの企業が所属する健康保険組合へ提出します。
なお、宣言後6ヶ月以上の取組をおこない、取組を達成した場合においては、その時点で提出することもできます。
審査の結果、達成基準(合計点数80点以上)を満たすことができていれば、健康保険組合連合会東京連合会が発行する「健康優良企業 銀の認定証」が交付されます。
なお、銀の認定書に認定された企業は、「Step2」の金の認定書の取得に進むことができます。
|健康優良企業(銀の認定証)取得
このたびベンカンは、「健康優良企業(銀の認定)」を取得することができました。
ベンカンは、群馬県太田市の本社およびMJ工場のほかに、執行本部(東京都大田区)、札幌営業所、仙台営業所、名古屋営業所、大阪営業所、福岡営業所に拠点があります。
認定の要件である、それぞれの取組は、企業全体でおこなわなければなりません。
また、はじめての取組でもあり、なにから始めればよいのかもわからない状態でした。
そのため、ベンカンが所属している「機缶健康保険組合」様のご協力をいただき、まずは、それぞれの取組ごとに各拠点ごとの現状と目標とのギャップを把握することから始めました。
そうすることにより、ベンカンが健康優良企業になるためには、なにをしなくてはいけないか?なにが足りないのか?を把握することができると思ったからです。
現状を把握することにより、一つの事実がわかりました。
それは、今までの実践をしていた、健康への取組を続けることにより、特別新しい取り組みをしなくても、目標をクリアすることができる項目がいくつもあるということです。
たとえば「健康診断」、「職場の食」と「職場の運動」です。
健康診断については、以前から健康診断の受診率100%を達成しておりました。
しかし、再検査や治療をしないで「ほったらかし」になってしまっている社員もいました。
そこで、「ほったらかし ゼロ」を目指して、再検査や治療が必要な社員には促しをし、対応をしてもらっていました。
「職場の食」についても、本社およびMJ工場の社員食堂での対策をしていました。
現場で作業をする現業職と、事務作業がメインになる事務職では、必要な塩分量やカロリーの消費量も違ってきます。
そのことから、食堂の献立メニューにヘルシーメニュを追加してもらい、あわせて栄養成分の表記をしました。
「職場の運動」についても、就業前にラジオ体操をすることが、以前から実施をできておりました。
また、できていたこともありましたが、対策が必要な項目はありました。
たとえば、職場の「禁煙」です。
まだまだ、ベンカンには一定数の喫煙者がおります。
そのために、喫煙所を受動喫煙防止の観点から整備をする必要があります。
本社およびMJ工場の喫煙所では、受動喫煙防止策として、分煙機・空気清浄機を設置しております。
しかし、評価として、これらの空間分煙だけでは不十分であるとなってしまいます。
そのために、新しい喫煙所を設置する必要がでてきてしまいますが、設備的な問題と費用の問題で、求められるレベルまで達成させることができませんでした。
それでは、他にどのような取組ができるかを考え、禁煙活動をおこないました。
一般社団法人 禁煙推進学術ネットワーク様が推進している「スワンスワン(吸わん吸わん)で禁煙を!」を活用し、毎月22日を「禁煙の日」とする取組をベンカンでも推進しております。
これらの対策もあり、80点以上の評価を獲得することができました。
申請にあたっての大変だったことはいくつもありますが、一番だと思ったのは、提出資料の準備です。
もともと取り組みができていたことについても、実施ができているということを証明する必要があります。
そのために、過去の書類を探したり、実践しているところを撮影したりなど、たくさんの資料を準備しなくてはいけませんでした。
しながら、取得することができた今となっては、充実感・達成感でいっぱいです。
これらの取組が認められ、「健康優良企業(銀の認定)」を取得することができました。
しかし、認定を取得できたから終わりではなく、ベンカンがさらなる健康優良企業になれるように取り組んでまいります。
その結果、更なるステップアップとして、健康経営優良法人認定制度(中小規模法人部門)もしくは、健康優良企業(金の認定)を取得することができるように努めてまいります。
宮野 宜子(Noriko Miyano) 管理部