地域情報「桐生市」
- 2022.03.04
|社会貢献
企業において、社会的な責任(CSR:Corporate Social Responsibility)を果たすことは義務です。
加えて、より社会における存在意義を高めることが企業に求められています。
ベンカンにおいても、社会的な責任を果たすことは当然として、社会に認めていただけるような存在意義を示すための取り組みを推進しております。
まず、言えることは、事業を通しての社会貢献です。
ベンカンあるいは、ベンカン製品が社会に貢献できる存在となること、逆に存在しなければ社会として困るような企業あるいは製品づくりに取り組みます。
また、SDGs(持続可能な開発目標)の様な活動を通して、事業以外での貢献も検討しております。
実力以上の高みを目指すのではなく、大切なのは出来ることから取り組むことだと考えております。
身近なところでは、地域貢献です。
ベンカンは、群馬県太田市に本社・MJ工場を構え、多くの社員は、この地域近郊に居住しております。
そうなると、まずは、お世話になっている群馬県の情報を発信することで微力ながら地域貢献に関わって行きたいと思います。
今回は、私の生まれ育った街でもある桐生市をご紹介させていただきます。
|桐生市
ベンカンのMJ工場が、群馬県太田市に設立したのが、1978年です。
実は、そこから遡ること18年前の1960年にベンカンでは、桐生市相生(東武線 相老駅前)に工場を設立していたのです。
現在は、分社化により、株式会社ベンカン機工 殿の桐生分工場となっていますが、ベンカン社員にとって桐生市は、太田市に次いで馴染み深い街となっています。
桐生市は、大正10年(1921年)に全国84番目の市として誕生しています。
幾多の市域の変遷をへて、平成17年6月13日には新里村、黒保根村と合併し、面積は2倍(274.4 km²)に拡がりました。
群馬県の東南部に位置し、栃木県の足利市と接し、西は群馬県の象徴でもある赤城山まで達しています。
東京には直線距離で90キロ、車で約2時間、JR(新幹線経由)または東武鉄道で約1時間40分で結ばれています。
市街地には渡良瀬川と桐生川が流れ、山々が屏風状に連なり、水と緑に恵まれた地域です。
また、縄文時代の石器・土器、住居跡が発掘されるなど歴史の街としても有名です。
なかでも千網谷戸遺跡から出た耳飾りは国の重要文化財に指定されています。
産業としては、気候や地形にも恵まれ、同じ群馬県の富岡と共に昔から養蚕が盛んな地域として栄えてきました。
そのため織物産業も栄え、奈良時代のはじめには絹織物を朝廷に献上するほどの織物の一大産地となりました。
織物産業の繁栄を今に伝える町並みがいたるところに残り、近代化遺産の宝庫となっています。
特に、天満宮地区と本町一、二丁目には、約400年前の土地の区画(敷地割)に江戸後期から昭和初期に建てられた主屋や土蔵、市のマスコットキャラクターであるキノピーのモチーフになっているノコギリ屋根の工場など、絹織物業に係わるさまざまな建造物が数多く残っております。
織物業で栄えた桐生の歴史を今に伝えることから、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されています。
更に近年では、自動車関連部品やパチンコ台の製造など機械金属産業が発展しております。
|産業・観光・グルメ
桐生の名産品である桐生織は、江戸時代には「西の西陣、東の桐生」と謳われる程の銘品として知られています。
その柔らかな感触と光沢は、高級着物は当然のことながら、様々な服飾品にも採用されています。
また、近年では、織物産業から発祥した取り組みとして、「ファッションタウン桐生」の名を掲げ、地域活性化に努めています。
桐生市は、織物産業をはじめとした歴史の街としても有名で、日本遺産が5件、国登録有形文化財が130件以上存在します。
特に日本遺産の一つである桐生織物会館旧館(桐生織物記念館)は価値の高いものです。
また、最近、人気のスポットが「群馬県立ぐんま昆虫の森」です。
約45ヘクタールもの広大な敷地に森、畑、田んぼ、小川など、様々な昆虫が生息しやすい環境が再現、整備されています。
ヘラクレスオオカブトやニジイロクワガタ、オオゴマダラチョウなどの珍しい昆虫にも出会えるかもしれません。
是非、夏休みを利用して訪れてみてください。
グルメとして有名なのが、ソースカツ丼 と ひもかわうどん です。
ソースかつ丼 は、福井、福島会津と共に三大ソースかつ丼に数えられています。
また、ひもかわうどん とは、山梨県の ほうとうに 似たもので、幅広麺のうどんです。
市内のお店では、食べ応え満点のソースかつ丼 と ひもかわうどん のセットメニューもあります。
地元出身の有名人ですと、なんといっても観光大使でもある篠原涼子さんです。
地域の大きなイベントやテレビ番組のロケなどで、度々、訪れて盛り上げていただいております。
◇その他の観光地
・桐生明治館 ・彦部家住宅 ・桐生が岡遊園地 ・桐生が岡動物園 ・吾妻公園 ・水道山公園 ・南公園 ・桐生自然観察の森 ・有鄰館 ・大川美術館 ・織物参考館紫(ゆかり) ・カリビアンビーチ ・山上城跡公園 ・県立ぐんま昆虫の森 ・利平茶屋森林公園 ・花見ヶ原森林公園 ・梨木温泉
◇イベント
・4月 チューリップまつり:吾妻公園
・6月 花菖蒲まつり:吾妻公園
・8月 桐生八木節まつり:本町通り・末広町通り他
・8月 新里まつり:新里総合グラウンド
・8月 くろほね夏まつり:黒保根運動公園
・10月 にいさと薪能:山上城跡公園
・10月-11月 ファッションウィーク:有鄰館他
・2月 堀マラソン大会:新川公園~本町通り
現在の桐生市の街づくりのテーマは、「“感性”を育む人づくり」あるいは、「“つながり”を生かしたまちづくり」となっています。
そして、そのビジョンとしてえがく将来都市像は、「感性育み 未来織りなす 粋なまち桐生」です。
「織りなす」のくだりが桐生市らしいです。
具体的には、都市基盤の整備や群馬大学理工学部を核とした産学官の連携による新産業の創出、さらに豊かな自然などの資源を生かした施策を推進し、住みよいまちづくりに努めています。
https://www.benkan.co.jp/column/19622.html
中島 一秀 (Kazuhide Nakajima) 営業部 インサイド営業課 担当課長