職場紹介「検査班」
- 2023.07.20
|検査班
製造業であるベンカンにとって、品質保証は信頼の要となります。
現在、品質保証は、TQM(総合品質マネジメント)体制の構築に取り組んでいます。
TQMとは、品質保証をバリューチャーンの観点から、源流管理→品質管理→アフター管理に分けた考え方です。
その中の品質管理は、MJ工場の品質管理課が担っております。
そして、品質管理の中で、検査を担っているのが、検査班です。
検査班は総勢15名、ベンカンで製造および販売をしているメカニカルジョイントを全て検査しております。
年齢、性別、出身国など、本当に様々なスタッフで構成されています。
しかし、世代間や出身国の壁なんて感じさせることなく、厳しいながらも和気あいあいの職場です。
その検査班をまとめているのが班長の田島です。
田島班長は、声が大きく、初対面の方だと、怖がってしまうかもしれませんが、実は、ヘラブナ釣りが趣味の気さくで頼りになる存在です。
また、縁の下の力持ち的な存在が、大ベテランで、登山が趣味の木村さんです。
とても穏やかな方ですので、皆が慌ててしまう様な場面でも、一旦、冷静に落ち着かせてくれます。
その他のスタッフも、皆さん、それぞれ個性的で素敵な方々ばかりです。
|カイゼン活動
検査班では、検査業務を、より価値の高いものにするための取り組みにも積極的です。
特に、カイゼン活動に関しては、正社員、派遣社員、パート社員、実習員に関係なく全員が積極的に活動しています。
良く、「改善」と「カイゼン」の違いを問われることがあります。
しかし、問題が起きてから対応するのが「改善」であるのに対して、「カイゼン」は問題が起きる前に先手先手で対処する源流管理が発想の取り組みです。
また、ちょっとしたカイゼンでも、会社が評価してくれますので、焦ることなく、みんなで、ワイワイ、ガヤガヤと意見を出し合って、ある意味、楽しく取り組んでいます。
具体例をご紹介すると、横持距離と時間が短縮できるのではないかとミニグラインダーの移設をおこないました。
これにより一回の移動に20秒掛かっていたのが、0秒になり1ヶ月で33分の短縮となりました。
また、検査班内では、部材の移動に複数の台車を使用しているので、台車とエリアを色で識別をし、管理することとしました。
各エリアを色分けしたエリアマップを作り、現在地を表記したものを各エリアに貼り、台車の管理をおこなえるようにしました。
今まで、各エリアで台車の過不足がありましたが、過不足が解消され見栄えも良くなりました。
さらに、こんなのもあります。
製品を入れる段ボール箱へ製品名とサイズのスタンプを押すのですが、ベンカン製品は品種、サイズが多岐にわたりるため、捜すのも大変でした。
そこで、一目で分かるように、また取り出しやすいようにスタンプ台を手作りしました。
それぞれ、効果を金額に換算したら僅かであるかもしれませんが、継続することが何より大切であると捉えております。
|ホールパート法
検査班の総勢13名は、年齢、性別、出身国などがさまざまです。
そのスタッフをまとめるためには、コミュニケーションが重要になります。
コミュニケーションとは、社会学的には、社会組織の中で、それを形成する人間の間で行われる知覚、感情、思考の伝達と言えます。
また、心理学的には、自分自身との対話もコミュニケーションといえます。
つまり、優れたコミュニケーションとは、人間から人間に知覚、感情、思考などの情報が正確に伝わることです。
その情報を正確に伝えるために、ベンカンではホールパート法を活用しています。
先日、ホールパート法を活用したスピーチの発表会があり、パート社員であるアザマさんが立候補し、発表会へ参加しました。
その発表は、聴いた多くの社員が感動するような素晴らしいモノで大絶賛でした。
アザマさんは、ペルー出身の方で元気で明るく活発で、いつも職場を明るくしてくれているムードメーカー的存在です。
|社内表彰
ベンカンでは、毎年、社業に貢献してくれた社員の中から、全社員が投票して最優秀賞を決定して表彰する制度があります。
実は、2020年の最優秀賞を検査班のパート社員である坂本さんが受賞しています。
更には、2021年の最優秀賞も検査班から佐野さんが受賞しているのです。
どちらも、カイゼン活動が評価されたものです。
そして、2022年の敢闘賞は田島班長が受賞しました。
田島班長の受賞理由は、2022年はウクライナ情勢など、世界情勢が不安定の中、安定的な生産が難しい状態ではありましたが、多方面からの情報を収集し、自班をけん引することにより、優先順位をもって対応したことにより 、顧客の皆様へのご迷惑を最小限に抑え、信頼を保つことができたことを評価されました。
検査班から3年連続で受賞者を出せていることは、正に継続は力なりの成果なのだと考えております。
今後も、検査のあり方を常に念頭において、カイゼン活動を継続し、品質管理体制をより強固なものとして参ります。
また、3年連続受賞が、4年、5年と継続できるように(さすがに難しいですが・・・)活発にアイデアを出し合える職場づくりをバックアップしてまいります。
金子 美智子(Michiko Kaneko) 製造部 品質管理課 課長