職場紹介「溶接班」
- 2022.08.03
|溶接班
ベンカンの国内製造拠点は、群馬県太田市にあるMJ工場です。
現業は成形班、溶接班、検査班の工程に分かれて進められています。
成形班では、ステンレス鋼製のパイプ材に圧を掛けて成形するのですが、形状によっては、一体成形できないものもあります。
その場合は、複数の部材を溶接します。
また、アダプター部材も溶接の対象となります。
様々な部材を組み合わせて溶接することで多種多様な形状の継手を製造しております。
溶接加工に携わる醍醐味は、治具の工夫や電流、速度などの条件調整によって、実に多様な形状や大きさの継手を造ることができることです。
基本的に自動溶接ではありますが、形状によっては、半自動や手動で溶接することもあります。
そうなると、文字どおり金属を溶かして接合しているわけですので、溶接後の出来栄えは厳密に言えば全て違います。
ちょっとした電流や速度の変化や、電極の摩耗等により刻一刻と変化します。
それだけに、その変化を見逃さず、常に良い製品を次工程に送るため、ひとつひとつスタッフの厳しい目でチェックしています。
現在、所属は、男性3名、女性4名の7名のスタッフとなります。
MJ工場は、海外出身の社員が多いのですが、溶接班は、ペルー、ブラジル、アルゼンチンといった南米出身の方たちが多く、ちょっとラテン系な明るい職場です。
|なりきる・やりきる
そんな溶接班ですが、「なりきる・やりきる」をスローガンとしています。
私は、20歳の頃から趣味で、バンド活動をしています。
私にとって、バンド活動・・・音楽とは、自分を表現するものです。
バンドでは自分達の好きなプロのバンドの楽曲を練習してライヴハウス等で演奏します。
この時に大切にしているのが、自己満足だけではなく、お客様に満足していただけるようなバンドの姿に「なりきる」ことです。
そして、ステージに立った以上は、妥協するでも、諦めるでもなく、最後まで全力で「やりきる」ことです。
結果的に、私はプロではありませんので、お客様のご期待に100%お応えできないこともあります。
しかし、その意識は必ず伝わります。
もちろん、溶接班の業務は、バンド活動とはことなり、プロの立場です。
ここでは、お客様のご期待に100%お応えすることが求められます。
だからこそ、「なりきる・やりきる」を大切に取り組んで行きたいと思います。
|共有責任
2020年に発生した新型コロナによるパンデミックは、様々なカタチで経済機能に影響を及ぼしています。
例えば、2021年に、感染拡大を受けて、ベトナム政府が国内に執行したロックダウンです。
ベンカンの海外生産拠点であるベンカン・ベトナムが、この影響を受けてしまいました。
しかし、私たちには共有責任があります。
ベンカン・ベトナムは、工場に住み込む体制で操業を継続しました。
また、溶接班としても、少しでもベンカン・ベトナムの負担を減らすために増産を布きました。
リスクマネジメントの一環であるBCP(事業継続計画)体制から、MJ工場とベンカン・ベトナムの溶接工程は、どちらでも対応できる体制となっています。
しかしながら、設備と人員は限られていますので、生産量をすぐに増加させることは容易ではありません。
そのために、メンバー全員が、まずは「できない」ではなく、「できる」ことを前提とした「なりきる」意識に切り替えました。
その上で知恵を絞って、できる方法を考え、最終的には生産量を増やすために「やりきり」ました。
結果として、お客様に全くご迷惑をおかけしなかったとは言えません。
しかし、少しでも軽減が出来たと自負しております。
溶接班ではどんな状況でも製品をお客様にお届けするために、また新たな価値を創り出して、それをお客様に提供できるように、引き続き「なりきる・やりきる」を掲げてまいります。