地域情報「上毛かるた」
- 2022.02.07
|地域貢献
企業において、社会的な責任(CSR:Corporate Social Responsibility)を果たすことは義務です。
加えて、より社会における存在意義を高めることが企業に求められています。
ベンカンにおいても、社会的な責任を果たすことは当然として、社会に認めていただけるような存在意義を示すための取り組みを推進しております。
まず、言えることは、事業を通しての社会貢献です。
ベンカンあるいは、ベンカン製品が社会に貢献できる存在となること、逆に存在しなければ社会として困るような企業あるいは製品づくりに取り組みます。
また、SDGs(持続可能な開発目標)の様な活動を通して、事業以外での貢献も検討しております。
実力以上の高みを目指すのではなく、大切なのは出来ることから取り組むことだと考えております。
身近なところでは、地域貢献です。
ベンカンは、群馬県太田市に本社・MJ工場を構え、多くの社員は、この地域近郊に居住しております。
そうなると、まずは、お世話になっている群馬県の情報を発信することで微力ながら地域貢献に関わって行きたいと思います。
今回は、群馬県内で老若男女問わず、長く愛されている「上毛かるた」をご紹介いたします。
|「上毛かるた」の歴史
「上毛かるた」は、戦後に郷土復興の願いから生まれました。
古代関東には毛野(けの)と呼ばれる政治勢力が存在し、後に南北に二分されて上毛野(かみつけの)と下毛野(しもつけの)となったといわれます。
現在の群馬県は、上毛野の地域であるとされることから、その名残で、上毛(じょうもう)と呼ばれています。
昭和22年(1947年)12月に遡ります。
この年は、ベンカンの前身である日本弁管工業が創業した年でもあるます。
当時は、まだまだ終戦間もないことから、人々の生活は苦しいものでした。
そして、後に財団法人群馬文化協会の初代理事長となる浦野匡彦氏の「このように暗く、すさんだ世の中で育つ子どもたちに何か与えたい。明るく楽しく、そして希望のもてるものはないか。」との発案から「上毛かるた」が誕生しました。
つまり、「上毛かるた」とベンカンは同級生ということになります。
読札は公募により集められた題材から編成委員がまとめられたのだそうです。
絵札に関しましては、小見辰男氏が描いたもので、昭和43年(1968年)には、ご本人のご要望によって、全札が描きかえられているのだそうです。
丸山清康氏による初版の読札裏の解説は、定期的に新しい情報に書きかえられています。
|「上毛かるた」の今
発行から半世紀以上が経ちますが、自治体や学校などの諸行事で定着するなど「上毛かるた」は、群馬県の文化として位置づけられてきています。
例えば、毎年1月から2月には子供たちによる大会が開かれ、冬休みはその練習に励むのが慣例です。
そのため群馬で育った人は、だいたい読み札を暗記しているそうです。
ちなみに私の押しの読み札は、「浅間のいたずら鬼の押出し」です。
楽しく地域の歴史と文化を学べ、郷土愛を育めるなんて素敵だと思います。
社内のリクレーション活動で上毛かるた大会を開くのも面白そうです。
ただ、残念なのが、コロナ禍によって、最近の大会は中止になることが多そうです。
また、絵札そのものの貴重性が高いと思われます。
その意味もあって、日本上毛かるた協会様の主催で、桐生市の桐生歴史文化資料館で展示会が開催されています。
上毛かるた展in桐生(この展示は終了いたしました。)
https://twitter.com/n_c_bugen/status/1475056342012678146/photo/2
会場:桐生歴史文化資料館 (桐生市本町2-8-26)
期間:2022年1月8日~3月6日
時間:10:00~16:00
月曜、火曜は休館 (振替休日、休日は開館)
初版の「上毛かるた」のすべてを初めて展示されているそうです。
ご興味ある方は、是非、足を運んでみてはいかがかと思います。
塚田 和之(Kazuyuki Tsukada) 管理部 担当課長