職場紹介「品質管理課」
- 2021.12.20
|マネジメント
製造業にとっては、品質保証(Quality Assurance)は顧客との信頼を構築する基幹部分です。
だからこそ、顕在化した品質の問題を対処するだけではなく、その根本から改善することで、そもそもの品質の問題が発生しない体質、つまり安定した信頼度の高い品質のつくり込みが重要です。
そのためにも、ベンカンでは「TQM(Total Quality Management)」によるマネジメント体制の構築に取り組んでおります。
「TQM」とは、「総合的品質マネジメント」といわれる通り、上流の「源流管理」から「品質管理」そして下流の「アフター管理」までのバリューチェーンの最適化と向上によって、「品質のつくり込み」を行うことです。
「TQM」において製造部で担うのが、「品質管理」です。
一般的に、「品質管理」とは、製品を生産する際に、一定の品質を備えていることを検査・検証し、保証することを指します。
加えて、品質の高い製品やサービスを、どれだけ効率的にコストをかけず製造・構築するかといった視点も必要になります。
「品質管理」は、工程管理、品質検査、品質改善の3つから成り立ちます。
これらによって、工程の中で品質がつくり込まれ、その品質が確かなものであることを検査し、場合によっては改善することで、品質をマネジメントしています。
|品質管理課
ベンカンにおいて、「品質管理」を担うのが、MJ工場(製造部)の品質管理課です。
現在は、課長の金子の他、姫(ひ)、新島の3名が在籍しております。
まず、工程管理の基本として大切にしているのが、現場百回ともいうべき虫の目です。
毎日、現場巡回を行い、不適合が発生していないか、工程に問題が起こっていないかなどの確認を行っています。
例えば、品質検査に関しては、その業務を検査班が担っています。
特に新島は、前班長でもあり、その経験を買われて品質管理課に異動していることもあり、現場と精通した優秀な人財です。
検査班に関しては、別途、ご紹介させていただきます。
また、製造は、全て社内で行っている訳ではありません。
外注先は、国内だけではなく、ベンカン・ベトナムを筆頭に中国や台湾にも協力会社があります。
通常であれば、1年に1度は外注先に赴き現地監査を行っております。
しかしながら、コロナ禍で2021年は海外の外注先に対する監査を行うことが出来ませんでした。
それでも、ベンカン・ベトナムとは、グループ企業ということもありますが、WEB会議を活用して、大きな障害もなくお互いの情報交換を行うことが出来ました。
また、中国や台湾の外注先とは、中国語、台湾語が話せ、知識、経験とも十分の姫が窓口となることで、密に連絡を取り合い品質を維持することが出来ております。
|品質改善
品質管理課は、「不適合ゼロ」を目標に工場から不良品を出さない、つくらない品質管理体制を構築さることです。
そのためMJ工場内に源流管理体制を構築させる取り組みをしています。
先述のTQM(総合品質マネジメント)では、「源流管理」は、MJ工場以前の営業、企画、設計、開発を意味します。
しかしながら、MJ工場の中にも「源流管理」の思想と行動を定着させようと取り組んでおります。
製品を作るうえで、不適合ゼロは難しいかもしれませんが、発生した不適合1つ1つに真摯に向き合い、原因究明・対策を行います。
2021年もいくつかのテーマを掲げて、成形班、溶接班、検査班のスタッフたちとカイゼン活動に取り組みました。
特に、成形工程で多く発生していた不適合について、新島がリーダーとなり小グループ活動を行い、不適合削減を行いました。
また、溶接品に関しては姫がリーダーとなり、溶接条件の見直しを行うなど、各班と関わりをもち、不適合削減の活動をおこないました。
これらは、ある意味、ゴールのない取り組みともいえます。
2022年も、お客様に安心して使って頂ける製品を提供するため、品質管理課3名が一致団結し、不適合撲滅を目指し、品質向上に努めていきます。