職場紹介「工具グループ」
- 2021.11.04
|メカニカルジョイント
ベンカンは、ステンレス配管対応のメカニカルジョイントの製造、販売を主力事業としております。
「メカニカルジョイント(mechanical joint)」とは、「機械式」接合の「管継手」のことです。
特徴は、ゴムシール材等の密着によって接合部の止水を行う構造や専用工具等を使用して接合することで、接合品質の均一性が可能なところです。
ワンタッチ式のEGジョイントを除けば、BKジョイントⅡ、ダブルプレス、モルコジョイントなどの主力製品は、専用工具を使用して接合することになります。
翻せば、専用工具なしでは、配管を接合することができません。
モルコジョイントが発売されたのが1975年です。
以降、10数年は、主に戸建住宅や集合住宅などの中小規模の建物にご利用いただくことが多かったため、専用工具も買い取っていただくか、特約代理店様の所有する専用工具を貸し出すカタチで対応しておりました。
しかし、1991年にダブルプレス、2002年にBKジョイントが販売されると状況が変わります。
インテリジェントビル、ホテル、病院などの大型の建物にご利用いただくことが増え、従来の体制では対応し切れなくなりました。
|工具グループ
営業部において、メカニカルジョイントの販売促進体制を強化することを目的に発足したのが私たち工具グループです。
現在は、グループ長の小島を中心に、山田、東宮、ディン、山城の5名体制で業務を行っております。
業務内容は、モルコジョイントやダブルプレスの専用締付工具、BKジョイントⅡの専用拡管工具のリース転用機を管理しています。
具体的には、それぞれのリース工具の出荷、メンテナンス、返却品受入と貸出から返却までに対する一連の業務を担っております。
最近、よく耳にするようロジスティクスという言葉があります。
多くの方々は、物流と解釈されることかと思います。
しかし、その語源は、軍事用語なのだそうです。
日本語だと兵站(へいたん)です。
つまり、武器や食料などの物資を、後方から前線へと補給する活動のことを意味します。
メカニカルジョイントは、基本的に専用工具がなければ、接合することが出来ません。(ワンタッチ式のEGジョイントは専用工具不要です。)
故に、私たちは、常にロジスティクスを担っていると意識します。
現在、約2,000台のリース工具を所有しており、日々、30台程度の工具をメンテナンスおよび出荷しております。
お客様が必要な物を、必要な時に、必要な場所へお届けすると伴に、正常に稼働するメンテナンス品質を高めることを目指し、安全・安心・信頼をお届け出来るように取り組んで参ります。
|カイゼン活動
工具グループの社内課題は、採算のカイゼンです。
お客様からは、メンテナンスや管理費用として、リース料金をいただいておりますが、現実的には大幅な赤字です。
サービスなのだから赤字でも問題ないと考える方もいらっしゃるかと思います。
しかしながら、それに甘んじていてはならないと考えております。
かといって、赤字をリース料金に転嫁しては意味がありません。
実は、この工具グループですが、需要の拡大に平行して段階的に規模を拡大してきました。
結果、都度、空きスペースを利用して拡張してきたために、リース工具の出荷場所、メンテナンス作業場、返却品受入れ場所、リース工具の管理事務所と、各工程での執務・作業スペースが点在していました。
結果、動線が長く作業の非効率や各工程で作業者が点在するため二度手間、三度手間といった連携での不備がありました。
そこで、2021年に執務・作業スペースを一ヶ所に集約するに至りました。
そこまでは、従来の作業部署との交渉や作業課題、リース工具の移動、リフォームなど、可能な限り経費を抑えて実施しました。
現在は、供給・返却・メンテナンス・管理を一拠点にて行うことが可能になり、作業の効率化やメンバー間での連携強化にも繋がり、これまで以上に円滑に業務を行う事が出来るようになり、ランニングの経費発生を抑えることが出来ております。
また、メンテナンス技術も決して、現状で満足するつもりはございません。
日々、技術のカイゼンを繰り返し、その向上も目指しております。
具体的には、社内のメンテナンス勉強会を始め、メーカーに赴いての研修なども定期的に実施致します。
今後もカイゼン活動に終わりは無いと考えております。
大掛かりなカイゼンから軽微なカイゼンに至るまで、徹底して、PDCAサイクルを回し続けて参ります。
小島 和也(Kazuya Kojima) 営業部 業務課 工具グループ グループ長