組織「委員会・プロジェクト」
- 2019.12.10
|組織とは
人は、社会やコミュニティ、または個人の特定ニーズを満たす上で、一人で成し遂げることができることには限界があるために、何らかの組織を形成します。
そして、それぞれの組織は、それぞれ特有の目的を果たすために、社会の中で様々な活動を繰り広げます。
翻せば、その組織の中に、その組織の目的を果たす上で障害になるような存在、あるいは、その存在を容認してしまう組織は、いずれ組織として機能しなくなってしまうといえます。
その組織には、目的を果たすために不可欠な三要素があります。
それは、参画する個々が、目的を共有していること(組織目的)、その目的達成に貢献する意欲を持っていること(貢献意欲)、そのために常に適正なコミュニケーションが取れていること(情報共有)とされています。
|組織形態
組織ですが、規模が拡大すると、事業部別であったり機能別などのように分業して部署を分けることになります。
すると問題になるのが、セクショナリズムやエゴイズムです。
本来は、同じ目的を果たすための組織の一員であるはずが、他人事として、部署間で干渉し合わなくなってしまうことが少なくありません。
組織が発展するためには、このセクショナリズム、そしてエゴイズムがコミュニケーションの弊害となるため絶対にあってはならないものです。
ベンカンの組織形態は、営業、製造、技術、管理などのように縦割りした機能別(職能別)組織を布いています。
ところが、実際に部署間で、セクショナリズムやエゴイズムとまでは行かないまでも、ミスコミュニケーションによる問題が生じることもあります。
そこで、ベンカンが推進する組織形態は、機能別組織を基本としたマトリックス組織とプロジェクト組織の併用です。
マトリックス組織とプロジェクト組織に共通するのは、縦割りになった部署間に横ぐしを通したところです。
また、その違いは、詳細は様々ですが、期限があるのか、ないのかであるといえます。
つまり、マトリクス組織は、恒久的な目的を果たすために継続的に活動する組織です。
対して、プロジェクト組織とは、タスクフォースとも呼ばれるように期限の区切られた組織となります。
|委員会・プロジェクト
厳密な定義と照らし合わせたら異なるのかもしれませんが、マトリクス組織的な活動として委員会活動があります。
現在、委員会は、安全衛生委員会、品質委員会が組織されています。
恒久的な目的があるものの、社内外の環境によって、毎年の目標が異なってきます。
そのため、毎年の活動目標を設定して役員会の承認を得て活動しております。
・安全衛生委員会
スローガン:みんなの工夫と努力で築く職場の安全健康づくり
労働災害の防止と快適な職場環境の整備を推進することにより、職場における社員の安全と健康を確保する。
・衛生委員会
スローガン:自分の健康 自分で管理 ストレスためずに 心とからだの健康づくり
快適な職場環境の整備と、生活習慣の指導を徹底することで、社員の心身の健康を守っていく。
また、プロジェクトは、タスクフォースチームとして活動しております。
特に発足時に重要視しているのが、①期日、②定量化、③適度に具体的なものにする ことです。
手法としては、6W3Hを埋めさせて、役員会の承認を得て活動します。
6W3Hとは、一般的な、5W1Hに、新たに1W2Hを加えたものです。
具体的には、「Why(なぜ)」、「What(何を)」、「Where(どこで)」、「When(いつ)」、「Who(誰が)」、「How(どうする)」に「How Much(いくら)」、「Whom(誰に)」、「How Many(どれだけ)」が加わったものです。
委員会やプロジェクトは、縦割りの機能別組織では、別部署の人たちが、普段の職場とは違った切り口の目標に向かって協働活動を行います。
当然、委員会やプロジェクトに関するコミュニケーション機会が発生しますし、各部署に戻った際にも、その人脈を活かした業務が可能となり縦割り組織の問題解消に役立っています。
アフターコロナの時代においても、このような組織形態や活動は、企業の持続可能な発展と社員の安全確保に大いに貢献します。
今後も積極的に委員会やプロジェクト活動の推進を促して行きたいと思います。