溶接式管継手
- 2015.10.02
|配管とは・・・
「配管」とは、パイプや継手などをトータル的に設計して、液体や空気といった流体を、目的箇所まで適切に配送するシステムのことです。
それは、人々が安心、安全、快適に生活をする上で欠かせない水道、ガスなどであることからライフラインの代名詞ともされています。
そして、その「配管」をつなぐ「継手(つぎて)」こそが「株式会社べンカン」の事業の原点です。
英語では、フィッティング(fitting)、あるいは、ジョイント(joint)などとも呼ばれる通り、管と管を接合すると共に、方向を変える(エルボ)、分岐させる(チーズ)、径を絞る(レジューサ)、止める(キャップ)などのための機材です。
|溶接式管継手
ベンカンとしての原点である「継手」は、「溶接式管継手」となります。
国内では、1940年代に始まった日本造船業界の活況に合わせて配管継手である「溶接式管継手」の需要も高まりました。
「溶接式管継手」とは、パイプと突き合わせて溶接する方式であり、極めて信頼性の高い配管接合が可能です。
当時は、アメリカからの輸入品に頼っておりました。
しかしながら、1947年に創業した、ベンカンの前身である日本弁管工業株式会社が、1951年より国内生産を手掛け、コストダウンと納期短縮を実現させ高く評価されました。
その後、溶接式管継手は、「炭素鋼鋼管」、「ステンレス鋼鋼管」などの金属配管ようの配管継手として、高度経済成長により需要の拡大から確固たる産業用機材となりました。
当時の様子を伝える貴重な動画がありますのでご紹介いたします。
|ベンカン機工
日本弁管工業ですが、何度か社名を変えたものの2014年に現在の株式会社ベンカンとなっております。
その後、2016年にメカニカルジョイント事業を存続会社として、溶接式管継手事業は分社化し、「株式会社ベンカン機工」となっております。
「ベンカン機工」は、国内トップシェアの「溶接式管継手」メーカーです。
現在は、群馬県太田市(桐生工場)、桐生市(桐生分工場)、兵庫県尼崎市(大阪工場・尼崎工場)、タイ、ベトナムの6拠点で生産しております。
認証につきましても常に業界の先駆けとして、JIS(日本工業規格:B 2311、B 2312、B 2313、B 2309)、ISO9000(9001)認証を早期に取得し、造船の各種船級(NK、DNV、LR、ABS、BV)、EU/PED(97/23EC9も取得してまいりました。
法令対象は、電気事業法(民間認証含む)、ガス事業法、高圧ガス保安法、原子炉等規制法にも対応しております。(各種認証参照)
供給サイズは、1/2B(15mm程度)の小口径から、80B(2000mm)程度の大口径まで製造可能です。(製作範囲表参照)
対応鋼種は、炭素鋼から低合金鋼、高クロム鋼、ステンレス鋼、2相ステンレス鋼、スーパーステンレス鋼、ニッケル合金、アルミニウム合金、チタン合金、高張力鋼に至るまで、豊富な実績経験で培った技術で対応しております。
これらの生産に対応するために様々な製法も開発して来ました。(製法一覧)
代表的な製法をご紹介します。
■ マンドレル製法(熱間曲製法)
■ 液圧バルジ製法(液圧成形法)
各種試験検査につきましては、特殊な試験を除き、機械試験、非破壊検査など、必要な検査の設備・資格は自社にて保有しており、多彩なご要求に対応しております。
供給先に関しましては、造船向けから火力発電所、石油精製・化学プラント、都市ガスパイプライン、LNG・LPGプラント、原子力発電所、地熱発電所、製紙工場、建築、医薬品プラント、ゴミ焼却場、浄水場など、インフラから民生まで、幅広い分野で使用されています。
溶接式管継手の詳しいお問い合わせ先
株式会社ベンカン機工 お電話でのお問い合わせ WEBでのお問い合わせ
本社:群馬県太田市六千石町5-1
我妻 武彦(Takehiko Wagatsuma) 代表取締役社長