コミュニケーション「グループウェア」
- 2018.04.01
|コミュニケーションとは
コミュニケーションとは、社会学的には、社会組織の中で、それを形成する人間の間で行われる知覚、感情、思考の伝達と言えます。
また、心理学的には、自分自身との対話もコミュニケーションとも言えるようです。
つまり、優れたコミュニケーションとは、人間から人間に知覚、感情、思考などの情報が正確に伝わることと解釈されます。
組織では、優れた意見が必ず認められるとは限りません。
組織の中で自分の意見を認めてもらうには、良好なコミュニケーションが必要であり、それには、信頼関係(ラポール)を築くことが前提だからです。
そのために日頃から組織内での公務による立ち振る舞いや言動が信頼関係を左右します。
例えば、自分に要件のある時だけ接触するのではなく、普段から接触回数を増やすことで信頼関係が向上するといわれているのが「単純接触効果」です。
また、「インサイド・アウト」あるいは、「自己開示効果」と言って、懇親会やサークル活動など、私的な交流そのものはコミュニケーションではありませんが、前提となる信頼関係を築くためには絶好の機会となる訳です。
|グループウェアの活用
現在、国内の労働力不足が問題視されています。
対して、マックジョブとも呼ばれる単純労働にとって代わるオートメーション化やIT化、AI化も進んでいます。
そうなると、ますます、クリエイティブな人材能力の有効活用が重要視されます。
組織とは、個人の集合体です。
しかし、スキルの高い人材を集めた組織が、必ずしも能力の高い組織であるとは限りません。
そこにマネジメントが必要となる訳ですが、そこを支えるのが、コミュニケーションであると考えます。
そして、そのコミュニケーションを効率的に高めるためのツールがグループウェアです。
グループウェア(Groupware)とは、企業など組織内のコンピュータネットワークを活用した情報共有のためのシステムソフトウェアのことです。
ネットワークに接続されたユーザー各自のコンピュータ同士で情報の交換や共有、またスケジュール管理等の業務に利用される様々な機能を通じて、業務の効率化を目指したものです。
様々な機能が一つのシステムに統合されており、それらが有機的に結合しながらユーザにサービスを提供してくれます。
メラビアンの法則にもある通り、感情を持った人である以上、対面でコミュニケーションを取ることが最も重要であることは当然です。
しかし、効率で考えると不効率な行為であることも間違いありません。
そこで、グループウェアを活用して、常に情報を交換したり共有することによって、対面する機会を最小限に効率よく活かせることが可能となります。
|グループウェアの切り替え
従来は、パッケージソフト型のグループウェアをデータベースの共有を目的に使用していました。
そして、それをカスタマイズしてコミュニケーションを促進するためにも活用していました。
しかし、メンテナンスを自前でしなければならないことや拡張性に限界が来たことからクラウド型のグループウェアに切り替えました。
クラウド型とは、クライアント側が、ネットワーク経由で、サプライヤー側のITインフラや開発環境(プラットフォーム)、あるいはソフトウェア(アプリケーション)を利用するサービスのことです。
今回、導入したグループウェアは、専業のサプライヤーであり、多くのクライアントを抱えています。
確かに細部に渡った要望を受け入れてもらえないかもしれませんが、多くのクライアントの要望を反映させた開発や改良をしてくれると判断しました。
グループウェアを合わせるというより、グループウェアに合わせるというスタイルになろうかと思います。
切り替えの際には、従来のグループウェアになれた従業員たちからは苦情も少なくありませんでした。
実際に従来のグループウェアの方が優れた機能もありました。
しかし、それ以上に、新しいグループウェアは、私たちの使い方次第で拡張性が高いものであることは間違いありません。
より良い、コミュニケーションツールとして活かして行きたいと考えます。
我妻 武彦(Takehiko Wagatsuma) 取締役 最高執行責任者(COO)兼 執行本部 本部長