SUSTAINABLE LIFELINE(サステナブル配管)
- 2016.12.20
|持続可能な開発目標(SDGs)
2015年9月に開催された国連サミットで採択されたのが、「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」です。
SDGsは、地球ぐるみで、環境破壊や貧困などに終止符を打ち、すべての人が平和と豊かさを享受、持続できる社会を実現させることが目的です。
そのための17の目標から構成され、先進国、発展途上国に関わらず取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、「地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)」ことが宣言されています。日本の取り組み(PDF)
掲げられた17の目標のどれもが重要なものですが、「現在だけでなく未来を考えた 配管の開発と供給を通して信頼ある ライフラインの構築をご提案します」をミッションとして掲げる立場としては、特に4つのゴールに焦点が当たります。
目標6 [水・衛生]
■安全な水とトイレを世界に
すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
目標9 [インフラ、産業化、イノベーション]
■産業と技術革新の基盤をつくろう
強靭(レジリエント)なインフラ構築、包摂的※かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
目標11 [持続可能な都市]
■住み続けられるまちづくりを
包摂的※で安全かつ強靭(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
目標12 [持続可能な消費と生産]
■つくる責任 つかう責任
持続可能な消費生産形態を確保する。
※包摂的(包摂的)-一定の範囲の中につつみ込むこと。
|SUSTAINABLE LIFELINE(サステナブル配管)
SDGsに限らず、近代社会において、「サステナブル(sustainable)」と言うキーワードを頻繁に耳にするようになりました。
直訳すると「持続可能な状態」となります。
分かり難いかもしれませんが、これまで使われてきたエコロジー(ecology)の一歩先に行く考え方と捉えて良いと思います。
そもそもの現代社会はマイオピア傾向に偏っています。
「マイオピア(Myopia)」とは、目先のことばかり考え、「先見の明が無い近視眼的な状態」のこととされています。
産業革命に始まり、高度成長期を経た目先の利益ばかりを求めた結果の現代は、将来的な地球環境の保全が危惧される状態に陥っています。
その典型が、<長寿命化>を無視した<価格指向>のモノづくりだったと言えます。(③のポジション)
結果、時に生産とは、製品ではなく廃棄物や汚染物を生み出す行為ともなっていたのかもしれません。
ベンカンでは、SDGsが国連で採択されたことを受けて、翌年、企業理念であるミッションを「現在だけでなく未来を考えた 配管の開発と供給を通して信頼ある ライフラインの構築をご提案します」を新たに定めました。
そして、その象徴(ブランド)として、「SUSTAINABLE LIFELINE®」を掲げました。
これは、ベンカンの造語となりますが、「サステナブル配管」を意味します。
つまり、このマトリックスにおいて、②のポジションの構築にチャレンジすることを意味します。
|ステンレス配管
現在、ベンカンが置かれた立場として、最も「SUSTAINABLE LIFELINE®」、「サステナブル配管」として相応しいと捉え、ご提案させていただいているのが、「ステンレス配管」なります。
ステンレス鋼の特長は、「高い強度」、「高い耐久性」、「優れたクリーン性」、「リサイクル性」などです。
これは、SDGsのキーワードだった、強靭(レジリエント)、持続可能、衛生、消費と生産とマッチングするものです。
正に長寿命化の素材であり、仮に廃棄になっても廃材ではなくリサイクル資源としての価値がある素材であり、これまでのエコマテリアルから一歩進んだ、サステナブル素材の代表とも言えます。
長年、配管に携わってきた「ベンカン」にとって、このステンレス鋼を活かした配管に特化することこそが、自分達の独自の強みであると捉えました。
また、SUSTAINABLEのイニシャルであるは、偶然にもステンレス鋼のことを意味することも何かの縁を感じました。
私たちは、「ステンレス配管のベンカン」として、このステンレス配管で、現在だけではなく、未来を考えた配管の開発と供給を通して信頼あるライフラインの構築をご提案させていただくことを宣言させていただきます。
正直、これらの宣言に対して、まだまだの身の丈であることも自覚しております。
しかしながら、妥協することなく前に進むことで、皆様に認めていただける存在になるべく前に進みます。
また、必ずしも、「ステンレス配管」だけが、「サステナブル配管」であるとは考えておりません。
将来的に環境変化・発展、技術的な研究開発などを通じて、より相応しい配管に移行発展して行くことも視野に入れて取り組んで参ります。
我妻 武彦(Takehiko Wagatsuma) 代表取締役社長