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コラム

健康「花粉症対策」

  • 2018.01.15

|健康指針

 

ベンカンでは、企業理念の一環として、健康指針を掲げています。

その目的は、従業員の健康増進による個々の幸福と会社の健全な発展です。

 

その中で、毎年、社員を悩ませる問題の一つが花粉症です。

 

今や日本人の5人に1人がアレルギー性鼻炎に、そして、4人に1人が花粉症に悩まされているとのことです。

花粉症は、季節性アレルギー性鼻炎に分類され、通年性アレルギー性鼻炎(ペットの毛やハウスダストなど、一年を通して発症する症状)とは対をなしています。

なかでも、その原因の約7割は、「スギ花粉」と言われていますが、実際には60種類もの原因植物があるとのことです。

 

結果的に、その植物や地域によって、花粉の飛散時期が異なることから、年中、花粉症による問題があります。

花粉の飛散量ですが、対象となる植物の発育や天候、地域によって左右されます。

また、飛散時期もその年によって異なることから、原因花粉をアレルゲン検査で究明しておくことが大切です。

 

「ベンカン健康指針」制定

 

|花粉症

 

花粉症のメカアニズムは、体内に花粉(アレルゲン)が入ってきた時、それを排除しようと、鼻水、鼻づまり、くしゃみなどの症状が起こることをいいます。

空気中を浮遊しているスギ・ヒノキ・イネの花粉などのアレルゲン(抗原)が鼻粘膜に付着すると、リンパ球が排除するために「lge抗体」が作られ、肥満細胞という名の細胞と結合します。

その後、再びアレルゲンが侵入すると、肥満細胞からヒスタミンなどのアレルギー誘発物質が放出され、ヒスタミン受容体(ヒスタミンを受ける鍵穴)と結合し、鼻水、鼻づまり、くしゃみ等のアレルギー反応を起こします。

結果的に、その主たる症状である、くしゃみや目のかゆみなどで注意力が散漫になり、安全管理ができなくなってしまう可能性があります。

 

ベンカンにおいても、花粉症に悩まされる従業員が少なくありません。

工場内で製造設備を取り扱っている場合や営業が自動車を運転している時などは労働災害に発展してしまう可能性がありますので要注意です。

これらを防止するために、花粉が作業スペースに入ってこないように、定期的に花粉を除去する掃除が大切になります。

ベンカンのMJ工場でも、5S活動の一環として、掃除を定期的に実施しています。

特に「スギ花粉」のピークを迎える2月、3月、4月の前には、従業員に個別に症状が出る前に、専門医の診断を受け対策を講じるように指導しております。

 

また、基礎情報として独自に信頼性の高いWEBサイトを調査するなどして自己責任を条件に情報提供しております。

例えば、医療用医薬品事業・バイオケミカル事業等を行う、総合バイオメーカーである協和発酵キリン株式会社殿が運営されている「花粉症ナビ」は情報が豊富な上に分かりやすく解説してくれています。

 

 花粉症ナビ http://www.kyowa-kirin.co.jp/kahun/

 

安全衛生「健康」

 

 

|外出時の花粉症対策

 

ここに、花粉症ナビを参考に、シチュエーション別の一般的な花粉症対策を記載させていただきます。

 

1. 外出するときの対策

 

(1)花粉情報をチェック

テレビやインターネットで気象情報や花粉情報を入手しましょう。

(2)花粉情報の要注意日

①天気が晴れまたは曇り

②最高気温が高い

③湿度が低い

④やや強い南風が吹き、その後北風に変化したとき

⑤前日が雨

以上から、前日または当日の未明まで雨で、その後天気が急に回復して晴れ、南風が吹いて気温が高くなる日が要注意日となします。(日本気象協会より)

(3)花粉の飛散が多い日の外出を控えめに

特に、1日のうち飛散の多い時間帯(午後1時~3時頃)の外出は、なるべく控えましょう。

(4)外出時は完全防備

帽子・メガネ・マスク・ストールなどで身を包んで、上着もできるだけツルツルした素材を選びましょう。

(5)帰宅時は花粉を室内に持ち込まないように

衣服などについた花粉は、室内に持ち込まないように外で払うことは当然ながら、なるべく室内に持ち込まない工夫と努力をしましょう。

(6)帰宅後は洗顔やうがいを

体についた花粉は、直ぐに、きちんと洗い流すことを毎日の習慣として心がけましょう。

 

2.家の中での対策

(1)ドア・窓を閉める

花粉の飛散が多いときは、きちんとドアや窓を閉めて、花粉の侵入を防ぎましょう。

(2)掃除はこまめに

防いでいるつもりでも、室内にはかなり花粉が侵入しているので掃除をこまめに行いましょう。

床がフローリングであれば毎日拭き掃除を行うと効果的です。

(3)布団を外に干さない

外に布団を干してしまうと花粉がついてしまうので、布団乾燥機などを活用しましょう。

また、どうしても干したいときは、花粉の飛散量が少ない午前中にしましょう。

取り入れる際は外で、花粉をはたいて落とした後に、さらに布団の表面を掃除機で吸うと効果的です。

(4)枕元の花粉を拭き取る

床の上はもちろん、ベッドの上にも花粉はたまっています。

就寝時に花粉を吸い込まないように、枕まわりの約1mぐらいを水で少し湿らせたティッシュやタオルで拭き取りましょう。

(5)お風呂・シャワーで花粉を流す

お風呂やシャワーは朝に入るという人もいますが、花粉の時期は寝る前に花粉をしっかり洗い流してから布団に入るようにしましょう。

(6)空気清浄機を活用

空気清浄機を作動させまがら就寝することをお勧めします。

 

こちらでご紹介させていただいたのは、あくまでも参考であり、応急対策と捉えて下さい。

花粉症あるいは花粉症の疑いがある方は、個人差などもある可能性もあります。

自己対策を講じつつも、専門医の診断を受けて正しい対策をご確認下さい。

 

 

sano

 

  佐野 裕(Yutaka Sano)  管理部 部長

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